足利政氏の館跡の次に訪れたのは加須市にある足利持氏・春王・安王の供養塔。久喜市の政氏館跡からは30分ぐらいで着いたのでおそらく15kmぐらいの距離だと思う。親子関係を整理すると4代目の鎌倉公方、足利持氏の子供が春王・安王丸、そして生き残ったのが永寿王丸(=後の足利成氏)でその息子が足利政氏と名前が”氏”だらけでややこしい。足利持氏は永享の乱で敗れて自害、その息子春王・安王丸は弔い合戦(=結城合戦)を仕掛けるも敗れて捕らえられ、護送中に斬首と共に悲惨な結末を迎えた。この親子三名の供養塔がこの龍興寺の中にある。さてこの供養塔だが史跡にしては珍しく、全体的に手入れが行き届いてとてもきれいだった。あと西遊記の登場人物?っぽい石像もあり、予想外の展開。足利持氏の息子で何とか生き延びた足利成氏が後に古河公方となるがこの親子に起因する永享の乱、享徳の乱で東国はズタズタになった。室町時代の東国争乱の多くは利根川を前線として対峙したのでどの史跡も自宅からは割と近いので便利。

寺の入口にある立て看板。

分かりやすい案内板

きれいに整備された供養塔

説明板もうまく要約されていて分かりやすい

西遊記の面々がお出迎え?

広い駐車場もあり、ツートンカラーがビシッと決まったスイフト。自画自賛(笑)

おしまい。