今日はボサノバの曲の中で変なタイトルの曲、"Desafinado"(=音痴という意味)を紹介したいと思う。音痴ならいっそ歌うの止めたら?とも思うがボサノバの代表的な曲で1960年代の”Stan Getz & Joao Gilberto”というアルバムに収められているバージョンが有名。曲を聞いてみると確かに普通のメロディではない。とくに3~4小節目に出てくる音が変?(=音痴っぽい)だがこれは通常の音階の4番目の音を半音上げているから。例えばCから始まる音階の場合はC-D-E-F#-G-A-B-Cという並びになり、実際に音を出してみると確かに音痴っぽくなるというか音階やキーの束縛から解放された浮揚感がある。この感覚をメロディに入れ込んだのが作曲したアントニオ・カルロス・ジョビンのすばらしいところ。数々のミュージシャンが演奏しているがそんな中で今日は小野リサとケニー・Gを紹介する。
小野リサ
ケニー・G
おしまい。