以前から何かすっきりしない室町時代(笑)が好きで今日はその時代の本の紹介。足利一族の兄弟喧嘩(尊氏vs直義)から始まった12の戦乱についての解説がその内容となっている。室町時代の戦乱と言えば何と言っても”応仁の乱”だが意外や意外それ以上続いた”享徳の乱”というものを初めて知った。室町時代は主に西国を統治する室町幕府と東国を統治する鎌倉府という二本立ての統治に加え、幕府を補佐する管領、および鎌倉府を補佐する関東管領という4つの権力が絡み合うという複雑な統治構造になっていた。その中で勃発して関東地方を二分したのが享徳の乱。(鎌倉公方=足利成氏vs関東管領=上杉憲忠)争乱の詳細は割愛するがこれで判明したのは現在の地名はそのほとんどが地方豪族の名前由来ということ。あとこの時代はまだ利根川が東京湾に注いでいてこの川を挟んでの攻防が続いたようだ。その為互いに水運の要衝である関宿や古河周辺に陣地や砦を築き、河口の江戸にも砦を築いたのでそれが江戸城の始まりということらしい。結城、小山、宇都宮、千葉、江戸、梁田、成田、那須、白井、里見など馴染み深い地名(=豪族名)が頻繁に出てくる。
おしまい。