NHKで1995年に放映された”映像の世紀”という番組が現在BSで再放送されていている。昨日は自分にとって近現代史に興味を持たせてくれた第7集、”勝者の世界分割”の再放送があった。久しぶりに録画して見てみたが大まかな内容は以下のとおり。ヤルタ会談はルーズベルトの譲歩に継ぐ譲歩で結局スターリンの独り勝ちに終わり、東西の分断が50年近く続くという結果を招いた。日本にとってはソ連の対日参戦が主要議題のように思われるが実際は全日程の半分以上がポーランド問題に費やされ、次にドイツやバルカン方面の戦後処理、そして最後に対日参戦という順番だったようだ。この会談で独り勝ちしたはずのソ連だったが80年代後半以降、種々の体制矛盾が露呈して自身の内部崩壊によりヤルタ体制はその終焉を迎えた。なおルーズベルトはこの会談の2か月後に病死して大戦の終結を見届けることはできなかった。

おしまい。