今月の週末は全国各地で運動会がひらかれているのだろう。朝早くから合図の花火が打ち上げられたりしている。さて昨今の運動会であるが自分が子供の頃とは全く様変わりだ。まず開催日を週末に持ってくることはなかった。学校の行事なので普通に平日行っていた。たまたま育った場所が町の商店街のせいもあるかもしれないが平日の開催でも親から文句がでなかった。仮に土、日に行っても忙しくて結果はどっちみち一緒だったと思う。運動会当日も当然給食だった。ただいつもの給食にバナナが加わり、まずい脱脂粉乳のかわりにコーヒー牛乳なのですごく楽しみだった。来賓席が設けられていたが近くの老人がぱらぱらといた程度。
今は運動会といったら親は当然、爺さん婆さんも行く。ごはんは家族で豪華な弁当を食べる。”かけっこ”も能力によりランク分けされて1等になれるチャンスは皆にある。むろん今のほうが親も子も幸せなのだろう、確かに
平和と言えば平和だ。
ただどうだろう、忙しくて見にいけなかったからと言って当時の親の愛情が希薄だったかと言えば決してそうではない。むしろ自分たちを犠牲にしてでも子どもや未来に夢を託す姿勢が親の世代にはあった。両親をなくしてそのことは強く感じている。それに比して自分たちはどうだろうか?幸か不幸かいままでそこそこの生活が送れたばっかりに子供や未来に夢を託せなくなっているんじゃないかと思う。逆にこの子たちが大人になる頃って日本は大丈夫か?と心配する側になってしまった。これははたして幸せといえるのだろうか?