今日はなぜか国際情勢ネタ。
中国には複数の自治区が存在するがその中でもとりわけ大きな面積を持つのがチベット、新疆、内モンゴル各自治区だ。中国の国境線の北西部、西部、南西部をぐるりと囲んでいてこの自治区を除くと(正確に測ったわけではないが)おそらく60~70%ぐらいになってしまう感じだ。
自分自身、この地域の歴史や民族間の対立に関する入門本を読んでいる程度の浅薄な知識しかないがやはり自治区とは名ばかりで中国共産党の大統一主義という大義名分によりやや乱暴に組み入れられた印象は否めない。個人的に中央アジア地域に関心があるのでどうしてもイスラム系国家、すなわちウィグル自治区に興味がいく。過去にも複数回に亘って独立国家(東トルキスタンと呼ぶらしい)の宣言をするも中国とロシアの干渉により阻まれてきたようだ。この地域の悲劇はまさにロシアと中国に囲まれている点であり、この点幸いにも日本は地政学的な優位性(=日本海により分断されている)があるように思う。
ウィグル人の顔立ちや生活習慣をテレビなどで見るとここって”中国じゃないよね”って言いたくなる。だからと言って”ロシアでもないよね”って。これをあえて中国だと言うのなら、かなりゆるい連邦制をめざすしかないんじゃないか?ただしそれは現行の一党独裁体制のなかでは100%ありえない話だ。
あと疑問に思うのは似たような環境にあったアイルランド人は各国でその存在感を示しているがなぜかウイグル人にはそれがない。イスラム教の価値観においては国家の繁栄や個人の富や名声といったものに無頓着なのでろうか?もしそうだとすれば”アラビアのロレンス”において描かれているアラブ人の価値観とも一致するのだが・・・アイルランド出身のケネディー家のような飽くなき金銭欲や名誉欲とは対照的である。
 
この度はデリケートな話題なのであくまで個人的な見解であることを明記しておく。