台風20号の影響で一日中雨。全く動きがとれずウィーキングは中止。
今日は自分の備忘記録としてⅡ7のソロをどうこなすかを書き留めておくことのする。Ⅱ7は本当に様々な曲でみられるコードだ。A列車で行こう、イパネマの娘、デイドリームビリーバー、可愛いアイシャなど理論的にはダブルドミナントとかドッペルドミナントって呼ばれている。”A列車で行こう”と”イパネマの娘”は最初の4小節の進行が同じなのでよくソロのなかでメロディーラインを吹いてはひんしゅくをかっていた。(笑)
ダイアトニックに存在しないこのコードはリディアン7thスケールを使うのがミソ。
意識的に3rd、#11thを強調すると見事にはまる。何故か?
仮にキーをCとするⅡ7-V7-Ⅰというコード進行があるとしよう。そうするとコード進行はD7-G7-Cとなる。
これをD7-Dm7/G7-Cと解釈するとD7-Dm7においてそれぞれ3rdの音がF#-Fの半音移行となりスムーズなソロが取りやすい。流れ的にはⅣ‐Ⅳmの時と似ている。
あと#11th(A♭)は半音上からG7のルートへ解決するのでこれも半音移行となりスムーズなソロが取れる。
このことは以下の代理コードの解釈とも関連づけできると思う。
D7、A♭7オルタード、Aのメロディックマイナー
Aのメロディックマイナーが代理になり得るのはパットマルティノのマイナーコンバージョンという理論だそうだ。
この場合もメジャー7th(A♭)がD7の#11thとなりG7のルートであるGへの半音移行となる。
ただ実際代理コードでソロをとるとあくまで自分の感覚だがオルタードやハーモニックマイナーは何か暗い感じになってしまう。なので代理はあくまで代理として整理すべきだと思う。
やはりⅡ7の持つ独特の明るさやドミナント的な要素はオリジナルコードの3rdや#11thを使ってG7のトライアドに半音移行するのが一番すっきりする。結局この流れって通常のツーファイブの半音移行で解決するのと同じ!
これに気づくのに足かけ35年の歳月が流れてしまった。若い頃ちゃんと勉強しとけばとこの件を含めて今更ながらに想う。