

粋な手ぬぐい
手ぬぐいは生活必需品として古くから利用されてきました。
最近は、和モダンのライフスタイルグッズとして人気が高まっています。
実用品でありながら、その趣やデザインがとても素敵なところが人気の秘密のようです。

■手ぬぐいは江戸時代に発展
江戸時代、木綿の布が普及すると、庶民の間では木綿の着物がよく利用されるようになり、
その端切れなどからも手ぬぐいが作られました。
入浴時などに使うだけでなく、この頃から、
おしゃれな小間物として絵柄にも工夫が施されました。
物売りや職人などの被りもの、祭りや歌舞伎の衣装や被りものなどにも使われましたが、
その被り方にもいろいろなバリエーションがありました。
また、贈答品や餞別に贈ったり、名刺代わりに配ったりと手ぬぐいの用途は実に様々でした。

■手ぬぐいってどんなもの?
手ぬぐいにはどんな特徴があるのでしょうか。
特徴を知ると、使い勝手の良い理由がわかります。
・手ぬぐいの生地
主な生地は「総理」(「文」ともいいます)と「特岡」(「岡」ともいいます)があります。
「総理」生地とは、
手ぬぐい専用に20番手の太め糸を使いざっくりと編まれた吸水性と通気性を高めた生地です。
「特岡」生地はもともと浴衣生地で、30番手の細い糸を使い、
総理生地に比べ目が細かくパリっとした感じ。
目が細かい分、細かい柄の表現が可能といわれています。
生地の違いによって使用感も異なり、また使い込んでいくことで、
どんどん手になじみやすくなっていきます。
・手ぬぐいの長さ
手ぬぐいの大きさは全部同じではありません。
生地の長さの単位1反(11.3~12.5m、和服1着分)から何本の手ぬぐいを取るかで、
大きさ(長さ)が変わってきます。長さによって主に3種類に分けられます。
関西の主流は90cm、関東の主流は98cm、長尺は115cmといわれています。
長尺は舞踊で使われる長さで白地が中心。
剣道の時に頭に巻く手ぬぐいは100cmくらいが良いようです。
・染、プリント
昔ながらの手法は本染め(注染)で、何枚も重ねた生地の上から染料を注いで染め抜くため、
表裏が同じように染められます。
現代はプリントもあります。
スクリーンプリント機で顔料プリントするため、裏面までは色が浸透しませんが、
細かな図案もプリントできるようになりました。
手拭いは染めや顔料プリントの為、色落ちは避けられません。
使う前に水洗いをしましょう。
2 ~ 3度洗ううちに落ち着いてきて、使い込むと味のある風合いになります。
・端は切りっぱなし
手拭いは両端が切りっぱなしになっています。端を縫っていないので乾きが早く、衛生的。
また縫い目がないため、結んだり、切ったりして使う時にも扱いやすいです。
新品の手ぬぐいは最初のうち両端からほつれますが、何度か洗ううちに落ち着くので、
ほつれた糸の部分だけをはさみで切り揃えます。

■手ぬぐいの豆知識
・季節感を携えて
手ぬぐいに描かれた花鳥風月から、四季折々の風情が漂います。
手のひらの中に季節を携えているようで豊かな気持ちになれるのも、手ぬぐいの魅力です。
・インテリアにも最適
手ぬぐい専用の額もあり、季節ごとに飾る楽しみも。
テーブルセンターやマットとしても活用できます。
・着物の半襟(はんえり)に

男女を問わず半襟にする方も多いです。季節の柄を取り入れたり、
粋な雰囲気を楽しんだりでき、洗濯も簡単なので嬉しいものです。
■旅の達人になれる!粋な手ぬぐい技
手ぬぐいの使い道は無限です。
特に旅行など荷物を増やしたくない時にも手ぬぐいがあれば何かと重宝します。
ただし、あまり垢抜けない手ぬぐいでは旅心に水を差すというもの。
粋な和モダン手ぬぐいを選んで、洒落た大人になりましょう。
1.手拭きに
手ぬぐいは抜群の吸水性。畳めばコンパクトだから、バッグに入れてもかさばりません。
2.洗顔・メイクに
顔を拭くのはもちろんのこと、細長く畳んでヘアバンド、
肩や胸にかけてヘアメイクやお化粧用のケープにと大活躍。
3.ペットボトルホルダーに
気がつくとペットボトルの水滴がついてバッグがびしょびしょなんてことも。
手ぬぐいにくるんでしまえば安心。
端をねじって縛って、ペットボトルホルダーにすることもできます。
また、ワインを贈答用に包んでもおしゃれです。

4.食事やブレイクタイムに
ひざに広げればハンカチより実用的で見た目もおしゃれ。
ランチョンマットやテーブルクロスにすれば素敵なお弁当タイムに。
5.おしゃれアイテムに
スカーフ、ビスチェ、ベルト、バンダナ代わりに使えます。
素敵な柄ならオシャレ度アップ。少ない荷物でコーディネイトの幅が広がります。
6.寒さ対策に
冷房の効き過ぎや朝夕の冷え対策に、スカーフ感覚で首に巻くと快適です。
イヤーカバー、マスクとして凍えそうなところもカバー。
7.暑さ対策に
首に巻いて襟足をガードしたり、帽子代わりにかぶったり、
ドライブ中の腕や肩をカバーしたり。汗を吸収するので一石二鳥です。
8.おしぼりに
濡らしてビニール袋に入れて持ち歩くと便利。手洗いして干せばすぐ乾くので衛生的です。
9.浴用タオルに
泡立ち豊かで肌触りも良く、体を洗うのにピッタリです。
もちろん、体も拭けて旅の雰囲気アップ間違いなし。乾きが早いので本当に楽です。

10.立ち寄り温泉やレジャーに
手ぬぐいがあれば立ち寄り温泉にも即対応。タオルとしてだけでなく、
髪を濡らしたくない時のヘアキャップにもなります。
ビーチ、川遊び、足湯などでも大活躍。タオル地だと砂が入りこんで大変ですが、
目が細かい手ぬぐいなら砂がさらっと落ちて便利です。スイカ割りの目隠しにも最高。
11.荷物整理に
小分けした衣類をまとめて包んでおくと旅支度が簡単。
現地で使って、帰りはまた荷物整理に使えば効率的です。
現地で増えた手荷物を、ひとまとめにくくると持ち運びに便利。
12.手土産に
新品を持参し、現地でお世話になった方へプレゼント。
外国では特に喜ばれます。出番がなければ自分で使えば良いのです。
13.いざというときに
発熱したらおでこを冷やす、悪寒がしたらカイロを包んで巻きつける。
切り裂いて包帯に、骨折したときは添え木をして三角巾に。災害時のマスクにもなります。
また、急な雨にも広げると大きいので頭からかぶったり、濡らしたくない書類を包んだり、
バッグの中身を覆うこともできます。

こんなに便利でおしゃれな手ぬぐい。ティッシュの箱を包んでも素敵です。
ぜひ皆さんも色々な使い方を楽しんでみてください!


