多分、心霊現象あるあるな話。
物心ついた頃から現在まで、稀に居るはずのない同行者を指摘されることがある。
友人から
「昨日、駅の近くで見かけたけど一緒に居た人誰?」
と言われたがひとりだった等。
10数年前、彼女と2人で飲食店に入ると、
「いらっしゃいませ。3名さまでよろしいでしょうか?」
我々以外には誰も居ない。
大体思い返すと、何か人ならざるものを見た時や、心霊スポットに行った時に起こることが多い。
放っておくと数日で見られなくなる。
そんなことが定期的に続いていたので、いつも一緒にいる彼女もこの現象にだいぶ慣れていた。
そんなある日、彼女と友達2人の計4人で飲食店に入ったところ、なんとなく嫌な予感がした。
“これはまた何かが憑いて来ようとしてる感じがするなぁ…”
ひとり多く言われることを覚悟し、店員さんを見ていると…
「いらっしゃいませ。4名さまでよろしいでしょうか?」
意外にもカウントされなかった。
“気のせいか…”
と、ホッとしていると、我々のうしろに並んでたカップルに対して…
「いらっしゃいませ。3名さまでよろしいでしょうか?」
と尋ねていた。
うしろには並びはなく、どう見てもそのふたりしかいない。
カップルは困惑し、
「え?ふたりですけど…」
と言うと、店員さんも驚いた顔で訂正していた。
“なんで3名って言ったんだ?”
と言った本人も含めて、お互い不思議な顔をし合っている。
それを見た彼女が小声で
「移したんじゃないの?」
と。
なんとなく申し訳ない気持ちになった。