みんなの知らない中国
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寧夏紹介

こんにちわ。今日は中国の中でもあまりなじみのないマイナーな寧夏をご紹介します。中国の省では比較的面積が小さく九州と高知県を足したぐらいです。
人口は約570万人でその内イスラム教徒である回族が200万人います。
南から北に自治区内を400Kmに渡り黄河がゆっくりと流れています。平均海抜は1000~2000mで私の住んでいる所は1000mです。ですから気圧はいつも900ヘクトパスカルですから日本と比べると100程度低くいつも大型台風の目の中といった気圧です。降水量は年間たったの200~500mmで乾燥地帯です。今部屋の湿度は26%。
寧夏の特産はよく色で表現されます。黒は石炭(或いは髪菜)、赤はクコの実、白は羊、青は賀蘭石、黄色は甘草です。
省都は銀川です。井上靖原作の「敦煌」の時代背景となったのは寧夏回族自治区、甘粛省、内蒙古自治区の大半を領土とした西夏王国ですが、その首都「興慶府」のあったところです。
西夏王国についてはまたいつか詳しくご紹介します。
この地は秦漢の時代から中国王朝と遊牧民族との攻防が繰り返された所で到るところに万里の長城が横たわっています。
写真の長城は比較的新しい明時代のものですが北京等でおなじみの石造りの長城とは似ても似つかない土壁で出来ています。土壁の高さは約3mです。
先日近くの賀蘭山にある長城に登ってみました。一番上には狼煙(ノロシ)で敵の攻撃のあることを伝えたという「烽火台」がありましたが保存状態が悪くがっかり。この辺では意外と貴重な文化遺産をないがしろにしています。

寧夏の環境はワースト4

こんにちわ。今日Blogの仲間になりました。よろしく!
私は東京から直線距離で西に約2800Km離れた中国寧夏回族自治区石嘴山市から発信しています。
当地は良質な石炭が採れるところで私はそれを利用して活性炭を生産するために2001年に赴任し、はや3年半経ってしまいました。
今日は当地の環境についてお話します。
石炭を利用した産業が多く小規模な工場が林立しています。煙突も多く、私の会社にもレンガで作った30mほどの煙突が3本あります。周りの工場を見渡すと20~30本はあると思いますが、それぞれの煙突からは黒、灰色、黄色、茶色、白といった訳のわからない煙が四六時中排出されています。これが黄砂と一緒に日本に運ばれていくことを考えるとつらくなります。
今年当地は中国の環境部からワースト4という不名誉な指摘を受けました。環境部からの査察があった時、市政府は一時的に工場の稼動をストップさせ煙を出さないような命令を出しました。日本では全く考えられないたわけたことです。
私の会社は今年ISO14001を取得し環境改善や防止に向けて活動していますが、「焼け石に水」といった感があります。
写真の後方の山は「賀蘭山」で全く木が生えていない不毛の山です。
ここにも明時代の土壁のような「万里の長城」が残されていますので次回紹介しましょう。
今回はチョット硬い話になりましたが今後は当地の風習や習慣などもまじえてお伝えします。興味のある方は是非読者になってください。よろしく!