俳句教室に行ってきました。

月二回の俳句教室

今回の課題は
山茶花木枯しでした。


私の提出した句のうち2つ先生に選んでいただきました。

山茶花や焚き火の歌を知らぬ子等


木枯しや手鏡の中母を見る



木枯しや乱れし髪の手櫛かな

山茶花や一隅照らす紅と白

山茶花や散りたる花弁履かずおく

の三つは選ばれませんでした。


もっと動きがあった方が良いのかなと反省します。

良いなと思った句を紹介します。

素晴らしい句ばかりで選ぶのが大変でした。


腰折れの節折れさせず蓮根掘り

熱燗を賜杯の如くいただきぬ

留守がちの隣山茶花散るばかり

あいまいに暮れて時雨の津和野かな

蒼天に落ち葉奏づる石畳

木枯しや鳥小屋囲む荒莚

夜は影となり山茶花の散り過ぎて

木枯しに星は動かず夜明け前

また一年たちて山茶花掃いており

茶の花のまあるく咲いて目のやさし

無造作に山積み大根道の駅

犬小屋をはみ出す毛布朝まだき

木枯しや猫背いよいよ丸まりて

返信は猫の切手や冬ぬくし

安下宿山茶花だけは見事なり

小岩井の冬空に双樹立ち

蒼穹をまとひて熟るる山葡萄

水の輪は大白鳥の鼓動なり

綿虫の舞浮く三日日和かな

こんなにも青こんなにも冬の空

なお強く夫と繋ぐ手冬の風

山茶花や静寂の朝散り重ね

山茶花や灯台白く屹立す

木枯しや笛吹きケトル鳴り出して

やはらかき和紙で指切る神の留守

津和野路や鯉太らせて冬に入る

着ぶくれの背を丸めて針仕事

船窓に冬の満月ありにけり

黒づくめ赤きマフラー一巻きに

誰が植ゑし二の丸跡の冬桜

灯を守る過疎の村々時雨来る

星ひとつ残す未明の木枯しは

山茶花に囲まれ終の住処とす

自我の出て主張してゐる寒雀



次の課題は

返り花   浮寝鳥 です。

頑張らないと!





欠伸のクルミ