↓前々回、前回の続きです

 

 
お会計後、トイレに母と私も入った。
いつも長い母が私より先に出てしまったようで、待ってる人に話している声が聞こえてくる。
焦って個室から「ちょっと待ってて!」と声を掛けたけれど返事はない。
 
慌てて個室から出ると、明らかにひきつった表情のお母さんと2~3歳児くらいの男の子が立っていた。
母はその男の子が可愛かったらしくおばあちゃん「本当に可愛い。」と触れようとしていた。
さっとその手を掴みお母さん「手洗った?」と出来るだけ自然にふるまった。
 
個室の中で聞こえてきた母の言葉は
おばあちゃん「それで、どうしたらいいんでしょうか?」
見えなかったので状況はわからないけれど、待っていたお母さんは支離滅裂なことを言うおばあさんに息子を触らせたくなかったのかもしれない。明らかに恐怖の表情してたからね悲しい
もしかしたら個室の中から叫ぶ私の声に恐怖を感じたのかもしれないけど泣き笑い
 
無事トイレから出て、次の場所へ移動。
 
外が見えるガラス張りの適当なカフェに入ったのだけれど、窓が見える側に叔母が座ってしまいそれに気づかなかったことを後悔する羽目になる。
 
レストランに入った時も「お誕生日席に。」と1つしか椅子が並んでいないほうが空いていて、叔母が2つ椅子が並んでいる方に座っていたので、お母さん「母は私と並んだ方がいいかも。手助けしたいから。」と言って席をかわってもらったんだよね。
 
何故後悔することになるかというと、母は外が見えないために中の人たちに集中してしまいおばあちゃん「あの人○○の社長だわ!」とかいらんこと言い始めたので。もちろん妄想だと思うのだけれど、それを本人達に聞こえないように話を逸らすのが大変だったから。
まあ、これも次回への良い教訓になりました真顔
 
食べられたらケーキでも、と思っていたけれど結局3人ともお腹がいっぱいで誰も頼まなかった。
母は紅茶が飲みたいと言っていて、ダージリンのミルクティーを頼んだのだけれど、ホームに入居する前までは紅茶にもコーヒーにもお砂糖を入れることなんて絶対になかったのに、甘くしたいと言い出してびっくりびっくり
たまたま叔母が変わったブレンドディーを頼んでいてそれはノンシュガーでも甘みを感じる紅茶だったので、母の紅茶と交換してくれた。
 
ガラス越しにお天気が怪しくなってきたのを見た叔母が「そろそろ行こうか。」と言ったので、そこでこのお誕生日会は終了。
 
帰りは少し時間に余裕があったので、ゆっくりとエレベーターやエスカレーターの位置を確認してはそれに乗るようにして帰った。
駅の乗り換えでデパートの中を通った方がエスカレーターを使えると思い入ると、母がきょろきょろ。
お母さん「何か欲しいものがあったら、買ってあげるよ。」と言うと
おばあちゃん「男の子たちに何か買わないと。」
 
この男の子達というのは母を送り出してくれたホームのスタッフさんたちのことで、どうやら朝食の後に母は寝てしまい慌てて用意させられて出てきたようで、そこで迷惑をかけた、お世話になったという思いが強く残っているためにその発言になっているようだった。
 
本来はホームの方々は受け取らないことになっているようだけれど、節目にはお菓子を持って行っている。
私としてはそれで十分だと思っているのでお母さん「あなたの欲しい物なら買ってあげる。男の子達には適宜渡してるから大丈夫。」という会話をおそらく8回程度繰り返し不安、高野で2000円するイチゴと1本300円のバナナ。そしてアップルパイを買わされたニヤニヤちゃっかりしてる!
最後のアップルパイは自分で買うと言い出したけどお財布を持ってきていなかった指差し
いつもは盗まれることに不安を抱えているのに、こういう時は急に貴重品を置いてきたりするアンバランスさ…タラー
 
なんとか夕飯の時間5分遅れ!でホームに到着。
最寄り駅についたときにお母さん「疲れた?」と聞くとおばあちゃん「疲れたわよ。だってたっくさん歩いたもの。」と言っていた。
うんうん、そうだよね。3人ともよく頑張った!泣き笑い

 

最後に帰りの電車で母が冴えわたった発言をしたので忘れないように書いておきます。
お母さん「今日で何歳になったんだっけ?」
おばあちゃん「わからないようにしている!」

爆  笑爆  笑爆  笑拍手拍手拍手