一宮(一の宮・一之宮などとも書く)とは、ある地域の中でもっともも社格の高いとされる神社のことです。伊賀国(現在の三重県伊賀市と名張市の古称)ではここ敢国神社が一宮に当たります。創建は斉明天皇4年(658年)、天正伊賀の乱後荒廃しましたが、藤堂藩初代藩主藤堂高虎が再興に務めました。また地域柄忍者とのかかわりもあるようです。

 

↓大鳥居。厳島神社と同じ木造両部鳥居(各主柱に2本ずつの控柱がつく)です。

↓手水舎。延命井戸および手水舎のお水は、諸病に良いと言われています。

↓絵馬殿。多くは絵馬堂と呼ばれると思いますが、ここは絵馬殿と名がついています。

↓鳥居のある場所から石段を上った場所に神殿が見えます。

↓拝殿です。大彦命、少彦名命、金山比咩命が祀られています。

↓同じ伊賀市内に生まれた松尾芭蕉が45歳の折り詠んだ「手ばなかむ おとさえ梅の にほいかな」の句碑です。手ばなとはいささか品位に欠けますが、「梅」の情趣に「手鼻かむ音」を配して寒さの残る山里の野趣を表現しているとのことです。

↓桃太郎岩。安産および子授けの守護の霊岩といわれ信仰を集めているとのことです。

↓以下、ここからは敢国神社の代表的な末社ですが、この赤い鳥居は市杵島姫社(弁天社)です。

↓子授けの神だという小さな祠です。

↓鳥居を持ち、石段の上に鎮座する結(むすび)社です。

↓神明社。神明社とは、天照大御神を主祭神とし、伊勢神宮内宮を総本社とする神社のことを言います。

↓大石社です。