弘川寺(ひろかわでら)は、役行者によって開創され、勅願所にもなった古名刹です。歌聖西行法師は、晩年の文治5年(1189年)に当寺の空寂上人を慕って来山してこの地に住み、「願わくば花の下にて春死なむ そのきさらぎの望月のころ」の願い通り文治6年(1190年)2月にこの地で亡くなりました。西行法師については日を改めて説明しますので、今日は弘川寺について紹介します。
 
↓弘川寺全景。
↓入り口近くにある鐘楼堂。
↓この小さなお堂は地蔵堂です。
↓弘法大師を祀る御影堂です。
↓御影堂前のすや桜。南朝の忠臣隅屋與市正高が弘川寺での戦でこの桜の下で討ち死にしたと伝わる桜です。
↓護摩堂。不動明王と大黒天が祀られている美麗なお堂です。
↓本堂。畠山氏の兵戦で焼失以来500年ぶりに再建されたもので、薬師如来さまがご本尊です。このお堂の右手から裏山に入ると西行法師の草庵跡やお墓があります。
↓本坊の庭は、枯山水庭園で、今の時期は黄葉がきれいでした。