***鍵が外れる音を聞かせて***


君が全てを承知で傷つきに行くなら、

僕はその君の帰りを待っていよう。


本当は傷がつかない様に守って居たいのに、

それを君が望まないのなら、

僕は此処で君を待ってる。



君はいつだって一人で戦う事を選ぶから、

僕はその君の帰りを待っていよう。


本当はもう傷を増やして欲しくは無いけれど、

君の信じた道を遮ったりは出来ないから、

僕は君の傷の手当てをするよ。



君が望む手が、僕じゃないとしても。

僕が出来る事が、少なかったとしても。


たった一つの傷でさえ撫でてあげられるなら、

それを君が許して、

そうすることの喜びを僕にくれるなら、

僕はいつだってこの手を差し出すよ。


君はいつだって人の事ばかり考えているから、

僕が君の事代わりに考えてあげる。



本当はもう一つだって傷は付けて欲しくないけど、

君の思う事を手折る事は出来ないから、

僕は君の傷の手当てをするよ。


僕に癒せない、傷もあるだろう。

僕が触れられない、その傷があったとしても。


僕の手を傷だらけだと言ったのは君なのに、

僕よりはるかに傷だらけで、

この小さな手はその傷を治す力も無い、

それでもこの手を差し出さないわけに行かないんだ。


優しくされるとタガが外れてしまうなら、

そんなモノはぶっ壊してやるから、

ただ痛い所を教えてくれたらそれで良い。



その鍵を僕が壊せるのなら、

喜んで僕はその鍵壊しに行くよ、

もうその部屋にこれ以上入らない事知ってるだろう?


君が全てを承知で傷つきに行くのなら、

僕は君の帰りを待っていよう。


鍵のぶっ壊れた君の心の奥で、

僕は君をずっと待ってる。


僕に癒せない、傷もあるだろう。

僕が触れられない、その傷があったとしても。


君が望む手が、僕じゃ無かったとしても、

僕に出来る事が、少なかったとしても。



君を一人にしないから。



行ってらっしゃいの後に、

おかえりなさいを言わせて。

そうする事の喜びを僕にくれるなら、

僕はここでずっと君を待っているから。



君を一人にはしないから。


行ってらっしゃい・・・