10/12,13に、宮崎日日新聞主催の「宮崎政経懇話会」(宮崎観光ホテル)にて、140社の参加者の方々を対象に、国産藺草農家を守る会の小島顧問が講演を行いました。



一日目は児湯・高鍋地区、二日目は宮崎地区で実施された講演の演題は、

「真に郷土が潤う輸出入とは?」。

九州各地で地場産業の衰退をもたらしてきた自損型輸入について、そのメカニズムと影響を説明すべく、宮崎県が全国有数の生産量を誇るかぼちゃ、タケノコ、さつまいも、鶏肉などの実例を出し、地産地消が経済成長と産業保護にもたらす良い影響を力説しました。

また、宮崎県の隣の熊本県が全国一位の生産量を誇るい草・畳表が、日本初の自損型輸入の被害を受けた産業であることも詳説し、日本人による自国産業破壊の手法、プロセス、そして真相に目覚めた消費者、農家、職人の反応も紹介し、

・消費者が目覚めれば事態は改善に向けて動き出すこと
・まず、自損型輸入という概念を知り、自分の地域や業界に当てはめて考えること
・消費者は経済的にも豊かになれる買い物を求めていること

を訴えた結果、ご参加の140社の方々にもしっかりと響きました。



畳業界は「斜陽産業の代表」ではなく、「新しい時代の日本経済の指針を示す希望の産業」であるというメッセージにも共感が集まり、宮崎から、九州から始まる「消費者主導の地産地消」に理解と賛同が得られた、有意義な講演会となりました。