うちの父親が糖尿病でした。

でした、というのは、昨年亡くなったから。

50代の後半くらいから糖尿病と言われ、母親がずっと医師の指導のもと糖質制限食を作っていました。


ご飯や麺類、パンは無し。食べるとしても糖質制限のパンやこんにゃく麺等の代用品。

タンパク質や脂質はいくら摂っても良いという考え(体質もあると思う)の医師だったので、肉や魚、豆腐なんかは毎食たくさん食べていました。

蓮根やニンジン、イモ類、豆類の一部など、糖質の高い食材も制限し、

キャベツや白菜などの葉野菜、モヤシ、こんにゃく…

調味料もみりんや日本酒、砂糖は使っていませんでした。

体の大きい父親が満足するためには大変だったとは思いますが、20年くらいそうやっていました。


ちなみに父親はすごく太っていたわけではありませんでした。40代くらいの最大時でも172cm80kgは無かった気がします。

糖質制限しだして60代になってからは、55~60kgくらいだったようです。


亡くなったのは、糖尿病の悪化。


身内の恥をさらすようですが、コロナをきっかけに自営の仕事を辞めた父親が家にずっと居るようになり、母親に暴力。母親は鬱になりました。

ある時警察沙汰になり、両親は別居。

それから父親が亡くなるまで半年くらいでした。

自炊ができない父親がコンビニ食になり、今まで食べられなかった鬱憤を晴らすように麺や弁当やパンや買い込んでいたようです(亡くなってからのレシートやゴミで知った)。


それに加え、病院に行くのもサボっていたようです。血糖コントロールの薬も自分で管理はできておらず、母親が居なくなってからは血糖コントロールが何もできていなかったようです。

(病院へ行かなくなったのは、自分が車を取り上げたからもあったと思います。糖尿により片目がほとんど見えておらず、眼鏡もどこへ行った?とか言いながら見えないまま車に乗ろうとするので、加害者になってからじゃ遅い、タクシーで行け、と何度言っても聞かなかった為やむなく、でした。)


自分はずいぶん前から親とは離れた場所で別居していましたし既に家庭もありましたから、

直接彼らと関わるとこちらの人生が破綻しかねないため、遠隔で糖質制限の宅配弁当なんかの手配や、訪問医療の先生も自分も立ち合いの元お願いしたんですが、全て自分で断っていました。


在宅介護支援センターの方とも何度か面談し、時々訪問をお願いしていましたが、その方は「セルフネグレクトですね。施設へ入ることを考えましょう」と仰っていました。


半年ほどで自宅で衰弱しているのを友達が見つけてくれ病院へ搬送、その後入院1週間ほどで亡くなりました。

入院先の医師によると、

糖尿病の症状に脱水があるのですが、脱水症状に加え心臓に水がたまっていたそうです。

体力が回復したら糖尿病の治療を、と言っていたところで亡くなりました。74歳でした。