テント泊母なる大地に抱かれり 能登
今月の兼題「キャンプ」は経験のあるなしで作句の難易度が分かれるお題だったと思いますが、チャレンジしがいのある季語でした。表題の句はテントで宿泊した実感がストレートに伝わる壮大な良句と思います。作者能登さんは、家族でよくキャンプにお出掛けになったそうです。年に10回ほどのペースで10年くらい続いたということですから、大ベテランですね。寝る時はごつごつして寝苦しいかと思いきや意外にも快適で、四肢をのばして横たわれば背中にじかに地球を感じるという贅沢な経験を話してくださいました。何だかうらやましくなりました。母なる大地に抱かれる自然体験は、お子さんにもすばらしい思い出となって家族の絆と共に残っていることと思います。地名入りのキャンプ句も効果的だと思いました。よりリアルにイメージを広げてくれます。 白神の満天の星キャンピング 佐保子佐保子さんは、仕事仲間と一緒に行ったキャンプで満点の星を眺めた思い出を詠まれました。この句をとった亜子さんは「白神といえばブナの天然林のあるところ。空気も澄んでいてそれはそれは星空も素晴らしかっただろう」と感想。ため息が漏れます。。その亜子さんの句 焼岳の裾のキャンプや雲近し 亜子長野県と岐阜県の県境にそびえる活火山「焼岳」の存在感が効いています。容子さん:先日穂高ロープウェイに乗ったばかりで、身近に感じます童子さん:標高が高くなると雲の高さ距離が変わることが良く表現できていますね晴代さん、須美さんも「雲近し」が良いとのことでした。その場にいなくとも雲を近くに感じるという景を思い描けます。俳句の醍醐味ですね。「焼岳は標高が2,455メートルなのよ。」 「手の届きそうなところに雲が・・」「何度も行ったわけではないけど一番!印象にのこっているキャンプを詠みました」今回はメールでなく対面句会だったので亜子さんの感動をじかに言葉でも受け取ることができて楽しい時間でした。 郁子