信濃毎日新聞の投稿欄「10代」は、現在の生徒を反映するものとして

かねてから注目している。

 色々な意見が載っており、読んでいて楽しい。

 ところが、このところ、あいさつに関する投稿が多い。あいさつの町さかきを標榜する者としては嬉しいかぎりである。

 

 投稿内容の一部をご紹介させて頂く。

 

 

 

4月22日の投稿欄

 

 いつかは言えるように

 

 家に帰って「おかえり」と言われたら「ただいま」と返すだろう。だが、「おかえり」といわれる相手によって「ただいま」と言っていいのか困ることがある。

 私は田舎に住んでいるので、地域の方々がすごく身近にいるという環境の中で過ごしてきた。小学生の頃は自分から地域の方々に話しかけ、とても楽しかった思い出がある。だが、中学生になる頃には思春期にはいったからなのか、人と話すのが恥ずかしくなった。

 しかし、学校に通うためには、歩いて登校し、歩いて下校する必要がある。歩いている途中に、地域の人から「いってらっしゃい」「おかえり」と言われるのが私は嫌いだった。ただでさえ、人と話すのが恥ずかしかったのに、「いってきます」「ただいま」を言うのは、私にはハードルが高かったのだ。そのため「おはようございます」「こんにちは」と小さな声で返していた気がする。だがこのあいさつは地域の方々が求めているあいさつじゃないのかもしれないとずっと考えていた。

 私は、今も恥ずかしいと思ってしまい「いってきます」「ただいま」が言えないが、いつかは言えるようになりたい。

                   下高井郡 女子 (高校生・17)

 

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 長年『大人からのあいさつ運動』に携わってきた関係であいさつについて少しは分かることがある。

 とある地域の人と道端で話していると小学生があいさつしないという。自分の地域とは異なるのかな思った。そこに下校の小学生がやってきた。話してくれた方は小学生に向かって「おかえり」と言った。小学生は反応しなかった。そこで、私が「こんにとは」というと小学生は「こんにちは」と返してくれた。

 「おかえり」「ただいま」は人間関係の深度を示す言葉なのかもしれない。