3月議会 鷺沼土地区画整理事業 財政負担、学校整備は? 市民へ情報提供を

 3月23日に閉会した習志野市議会に宮本市長から新年度予算案が提案されました。入沢としゆきは、予算案の(仮称)鷺沼土地区画整理事業とJR津田沼駅南口整理事業について質問しました。

 

まだ続くJR津田沼駅南口区画整理事業(奏の杜) 新年度3億円支出

 JR津田沼駅南口区画整理事業は平成19年に開始しましたが、毎年事業期間が延長されています。新年度も延期され、令和5年3月末までの16年間の事業となったと説明がありました。さらに延長される可能性もあります。かなり長期の事業となっています。新年度も「JR津田沼駅南口周辺開発整備代替用地等取得事業」3億1350万2千円もの費用が計上されました。

 

鷺沼区画整理事業 1億4700万円支出

 鷺沼の区画整理事業は、平成29年から昨年度までに、国と習志野市を合わせて1億4,700万円を支出してきました。

入沢は、新年度予算に計上した鷺沼区画整理事業1,600万円について質問。当局は「令和4年度の鷺沼地区の土地区画整理事業は、組合準備会の支援として勉強会の開催支援や一部業務委託を予定している。準備会への支援は勉強会の開催、市街化区域に編入になるので、税関係の勉強会等の支援をしていきたい。業務委託は、これから区画整理事業の本同意を取得していくことになるが、令和2年度に実施した権利関係の補整を予定している」と答弁しました。

 

組合事業を習志野市が肩代わりするべきでない

 入沢は、「これから組合が設立されて区画整理が始まれば、土地の価格がかなり上昇し、税の負担も大きく変わって、地権者の関心も高いと聞いているが、習志野市の区画整理の関係事業費は、組合からの支援の要請を受けて、組合事業への支援を行っている。今後、組合が設立をされて事業を行っていく上で、またさらなる財政支援が行われるようだが、区画整理に支援を行うための補助要綱がまだ定められていない。今説明があった事業の中で、本来民間事業である鷺沼区画整理事業組合の責任で行う事業を、市が肩代わりをするようなことがあってはならない」と指摘しました。

 

JR津田沼駅南口区画整理事業 総額177億円

鷺沼は都市計画道路・公園を習志野市が整備

 財政支出について、入沢は「JR津田沼駅南口では、かなりの財政支出が行われて、新年度の3億円も含めて、行政負担は177億円を超えている。こういった財政支出に対して市民の皆さんの関心も高い。何を市が負担をするのか、慎重に見極める必要がある。今、説明があった新年度の事業について、市の負担とすべきもの、組合準備会の負担とすべきものについては、どのような整理をしているのか?」と質問しました。

当局は「鷺沼地区の区画整理事業は、区域内に都市計画道路や公園が予定されている。本来、道路や公園は行政が整備すべきもので、それを区画整理事業で整備することになるから、本来行政が整備する部分は市が負担するという形を考えている」と答弁しました。

 

まだまだ続く谷津小学校パンク 

鷺沼区画整理 計画人口6800人の街 鷺沼小学校は?

 JR津田沼駅南口事業は様々な問題がありました。谷津小学校は児童数が急激に増加し、受け入れることが出来なくなり、近隣の児童が路線バスで毎日谷津南小学校まで通わなくてはいけないパンク状態です。

鷺沼区画整理は、計画人口が6,800人の新たな街を作る計画です。鷺沼小学校も児童数が急激に増加し、谷津小のようにパンク状態になるのではないかと今から心配されています。

入沢は、JR津田沼駅事業の問題から何を教訓にして鷺沼区画整理に活かそうとしているのか質問。当局は「鷺沼地区は、組合設立準備会と連携を図り、事業計画案を精査している。今後、事業計画の中で人口も精査されていくので、教育部局と連携を図り、教育施設が充足していくように検討していきたい」と答弁しました。

 

鷺沼 どんな街をつくるのか? 財政負担は? 周辺環境への影響は?

 昨年度、習志野市から周辺の町会やまちづくり会議に対し、鷺沼区画整理事業が準備されていると図面などの回覧が行われました。市民からは、交通安全対策に対しての意見などが市に寄せられました。

入沢は、情報提供は今後もしっかりと行って、どういう街を作ろうとしているのか、周辺環境にどういった影響があるのか、JR津田沼駅区画整理の財政負担については様々な意見があるが、鷺沼区画整理は、民間主導、民間の事業なので、市がどのように関わっていくのか財政面についてもしっかりと市民の皆さんに情報提供をするよう強く求めました。