落合 由美氏の証言

分かっている情報と証言を一致させて
みます。

18:35

「パーンという音から、多分10分くらいして
からのように思います。この頃になって、
素マスクを外してみても、苦しさは感じませ
んでした。ただ、殆どのお客様がマスクをし
ていましたが」

18:38

「私の席に近い左の窓から見えたのは、
真っ白な雲だけでした。かなり厚い雲
で、地上は見えませんでした」

「お客様は窓の外を眺めたり、なかにはスチ
ュワーデスに「大丈夫か」と尋ねる方もいま
した。  機内の様子は、慌しい雰囲気とか
パニック等という事ではなく、この段階では、
未だ何とかなるんじゃないか、という気持ち
があった様に思います」

「ただ、コックピットからの連絡は何も無くて、
みんな不安な表情ではあったのです。 その内
に酸素が出なくなりました。何時だったか、
私がフライトをしていた時、お客様から、酸素
マスクは何分位もつのか、と尋ねられた事があ
りました」

「全員が吸った場合、18分位、と計算した事が
あります。 その位の時間が経過していたのか
も知ません。 でも、殆どのお客様は、その尽
マスクをしていました」



「私は羽田に戻ればいいな、と感じていま
した。 しかし、まだ雲の上で、高度も高
いし、一寸無理なんじゃないかな、と段々
不安になってきました」

18:41

「管制塔からの交信はキャッチ出来ています
と言っていました。私の想像では、二階席の
アシスタント・パーサーが操縦室に入って、
様子を聞いて来たのではないかと思います。
落着いた声でした」

「私は安全姿勢をとって、頭を下げたのです」