一連の「特定危険指定暴力団・工藤會」を巡る市民襲撃殺傷事件で、福岡高等裁判所(市川太志裁判長)は今日午前の判決で、一審の福岡地方裁判所の判決で死刑が下されていた野村悟総裁の死刑判決を破棄し、無期懲役を言い渡した。田上不美夫会長の無期懲役に対する控訴は全て棄却された。

 

判決を伝えるニュースを片方で見ながら、知り合いの任侠系ライター某氏に話を聞くと、

 

~予想通り最終判決は、最高裁に放り投げられて感じだね。首謀者云々の話で見事に裁判所・検察側をかく乱した。加えて工藤會側の弁護士は「暴力団対策法」の憲法違反論議まで持ち出して「この裁判は茶番だ。政権側に都合の悪い人間を、口封じする気か。」と食い下がった。

 

さすがに憲法論議まで持ち出されては、一高等裁判所で裁判長の独断で判断すると、後々の自分のクビが飛ぶ可能性が出て来る。でも工藤會側のツッコミも、正論と言えば正論。ここは両社痛み分けと言う形にして(野村総裁の死刑判決破棄⇒検察上告)、高裁の裁判長は責任逃れしただけだな。

 

ひょっとすると、最高裁から「余計な判断をするな」と指示が出てたかもしれない。最高裁は「司法の番人」ではなく「政権の番人」であるから、今後の最高裁上告審の進め方について、最高裁判所長官と岸田首相が、近々密会して相談する一幕もあるだろう~

 

実は、工藤會幹部の極刑・工藤會の壊滅を、一日千秋の思いで待ち続けた人物がいる。今は亡き故安倍晋三首相だ。

 

故安倍元首相は、父親の故安倍晋太郎元衆院議員と共に、工藤會の創始者・工藤玄治氏の時代から「工藤會の舎弟」ともいうべき仲だった。

 

特に故安倍晋三元首相は、工藤會の三代目・溝上秀雄の時代に、多額の選挙資金と選挙要員を工藤會から提供させており、選挙資金は未だ工藤會側に返却されていない。三代目工藤會の幹部として、事の成り行きを全て見て来た野村悟氏は、自身が四代目工藤會の会長に就任した途端、故安倍晋三元首相の元へ乗り込み、事の清算を求めたと言う。

 

それから程なく、いわゆる「暴力団対策法」「組織犯罪処罰法」が成立したのは、あまりに有名な話である。一見「法による暴力団事件に対する秩序回復」が目的と見られる法律だが、実は「工藤會の口封じ」のための法律だった。

 

その後、工藤會が何をやったかは語るまでもない。

 

ところで、野村総裁が逮捕後に、刑務所内で故安部元首相と密会していたと言う驚くべき情報がある。折しもいわゆる「オウム真理教」事件の裁判で、松本智津夫(麻原彰晃)ら幹部13人に極刑が下され、その執行が行われた時期だと言われている。

 

「命だけは助けてやるから、全てを水に流せ。」と迫った故安倍元首相に対し「死刑になっても、オレの手下がお前を地の果てまで追いかけて行くぞ。」と野村総裁は拒んだと言う。

 

結果、一審で野村総裁に「極刑」が下された。誰の差し金かは、もうお分かりだろう。

 

その後、故安倍晋三元首相は銃撃死する。発生直後「やったのは工藤會か」というウワサが全国警察関係者に走り、福岡・北九州は、平時の最中にも関わらず、警察関係者が一般市民までもボディーチェックをする緊迫の状況となったそうだ。

 

~まぁ福岡地裁の判決は、いうなれば『アベノハンケツ』かもね。タガが外れた今、岸田さんに抑え込める力はあるかなぁ?。~

 

前出の任侠系ライターは、薄ら笑いをしながら工藤會二審の判決を伝えるニュースを見つめている。

舞台を最高裁に移す工藤會裁判。果たして最高裁は『アベノハンケツ』を追認出来るのだろうか?。だがその前に政権交代で、事が有耶無耶になる可能性は高い。