ご存じの方は多いと存じるが、私は昨年三月、顔面痙攣が悪化し某大学病院で手術を受けた際に脳梗塞を併発。処置を受けて一命は取り留めたもの、左半身マヒと左耳の聴力を失った。

 

その後、社会復帰のリハビリを克服し、昨年10月に社会復帰を成し遂げた。だが未だ左半身のマヒは残り、左耳の聴力は未だ回復せず。とはいえ、この程度の障害だけで「済んだ」。本当は生死に関わる程の病気。社会復帰の確率も50%だという。脳卒中・クモ膜下出血と並んで「三大脳疾患」と呼ばれる脳梗塞。毎年6万人余りが命を奪われ、10年後50%の確率で再発する。

 

実は家族や勤務先関係者にも、未だ隠していることがある。某大学病院を退院し、リハビリ療養先へ向かう前日だったか。主治医が訪ねてきてこう言った。「確かに病気としては治った。後はリハビリ次第だが、これから先10年生きられれば御の字だろう。一日一日を噛み締めながら生きなさい。」と。

 

「秀樹、カンゲキ!」のCMフレーズで有名な国民的スターだった西城秀樹さんも2001年に脳梗塞を発症。18年に63歳で永眠するまでに、実に8回も再発に見舞われた。毒舌で一世を風靡した六代目三遊亭圓楽師匠も、一昨年一月に脳梗塞を発症。賢明な治療とリハビリの末、同年七月に「奇跡の高座復帰」を成し遂げるも、病には勝てず同年9月に永眠した。

 

いま、自らのいのちと向き合いながら「どう生きるべきか」思案する毎日である。主治医の言葉は、実は「余命宣告」ではなかんたのだろうか。そう思い、ある時は恐れ、またある時は黄昏の畔で自らの運命を呪ったりするときもある。

 

しかし再びブログを再開した私。「余命宣告」はされたが、六代目圓楽師匠の言葉を借りれば「未だ死んじゃいねぇよ」って気持ちか。「前を向いて生きるしかない」・・・本業もブログも今まで以上に「日々是決戦」と、覚悟を決めて戦っている。

 

「10年生きられるかどうか解らない」と「余命宣告」を受けた私。悪人が如く20年以上も長生きするか?。あっけなく間もなく昇天(圓楽師匠風にいえば笑点?)するか。食事療法や禁酒・禁煙だの色々言われるが、いのちと向き合いはっきり言える事は「私はそう長く生きられない」という事だ。

 

いま、私は一日一日が、生き抜くための「勝負」である。