罪なき詐欺
恵美子の母方はお寺であった家族構成は恵美子の祖父になる僧侶である住職恵美子の祖母になる、住職の妻祖母の最初の子供は、20代で亡くなり次に跡取りになる長男恵美子の母である恵子恵子の弟になる隼人その妹になる美子そして、祖母の実家で両親が早くにこの世を去ったためにこの世に残された二人の子供一成と禧子恵美子の両親が離婚し恵美子がお寺に預けられた時祖父母の子供たちは自立して家庭を持っていた本来お寺の跡取りになるはずの長男夫婦は祖父母たちと同居する予定であったが長男の妻が田舎暮らしを嫌い会津若松の中央に住みたいとマンションを借り別居して生活をしていたしかし恵美子が7歳の時祖父が急死する祖父と長男は仲が悪かった実際、祖父は同性には厳しく異性には甘いタイプであったその反面祖母は長男を溺愛していた長男のためならば兄弟姉妹がが団結して助けてあげてほしいと常に話していた母方の家系は弱いものいじめが伝統であった気性の激しい恵美子の母は自分の子供が迫害されていることに気がつかない恵美子が初めて体験するのはまだ10歳にも満たない状況で大人の女の戦いに巻き込まれるということそれに対して恵美子は術を知らないし幼い恵美子を守ってくれる両親が不在なのであるしかし恵美子も、それなりに自分を守るためにそれなりに「嘘」もついたし「泣いて噛みつく」という手口も使ったしかしながらこういった手段を使うと祖母の体罰が待っていた祖母のモラルハラスメントは恵美子には、かなり厳しかったその内部心理には自分の娘の恵子その娘をひどい目にあわせ娘に恥をかかせた、恵子の妻であり恵美子の父である不二男の血が連綿と流れているからであるその事実を祖母の理性を狂わせた恵美子の母の恵子は恵美子に身体的精神的に暴力を振るう祖母に対して祖母が自分の娘を素晴らしい女性に育てるためのスパルタの教育なのだと理解し見ていた残念ことに父の不二男によく似ている恵美子に対する複雑な思いなのだと思う恵子は実際に本来、子供が親を必要とする3歳から9歳という恵美子の時間に子供と向き合っていないつまり恵子は複雑な状況ではあったが子供は産めても母親になることはできなかったしかしながら恵子は自分の勤める会社においては母親的存在として自分の部下に慕われていた大人になって事実がわかった恵美子にとっては非常に皮肉なことであった恵美子は祖母の恵美子に対する複雑な心理からの暴力に耐えながらまた母の実家である曹洞宗のお寺の「教え」これも、身につけながら次第に自分を罪深い人間だと思い込んでいった自分という存在はこの世に生まれてくることが間違いであったとつまり自己評価を低くしていった自分が生きるということはすべての人に対して迷惑なことでありその罪をつぐなうためには自分自身を犠牲にして世のため人のために尽くしていくことなのだと教え込まれていた自分が幸せではないのは家庭に育つことができなかったのはすべて前世のの宿業その業をつぐなうためにこの世に生まれ恥をさらして生きていくことで罪滅ぼしをするのだと恵美子は次第に自分自身に思い込ませていった