【破損あり、走行不能】で格安で売られていた鉄道模型をリメイクしました。
KATO 製のNゲージC50型蒸気機関車で、かなり初期に発売された中古品です。

車体が浮いて運転室が外れ、動輪を繋ぐロッドも止め金具が折れており、モーターは動かないというダメージ品。


そんな車輌をあえて購入したのは、『鑑賞用』の車輌なので走れなくていいし、旧製品をどこまで見映え良くできるか……自分の工作力を試したくて購入しました。

古い製品なので細部の表現が甘いため、主に同じメーカーの他の蒸気機関車用に販売されているパーツ等を追加したり交換して加工しました。

工作内容は以下の通りです。
★前面に非障器と握り棒を追加
★銀色に塗られただけのヘッドライトを切除して、レンズの入った実感的なライトに交換
★炭水車にライトと連結器の解放テコ取り付け
★車体と一体成型された汽笛と逆止弁を切除して別パーツに交換
★錆びた安全弁を新品と交換
★運転席の窓にガラス取り付け
★ランボード横を白のラインテープで装飾
★外れていたキャブ(運転室)とロッドは接着剤で固定し、浮いた胴体を修整。
★最後に全体をクリア塗装して艶のある車体に仕上げ

ダメージ品の機関車は、博物館に保存されているような綺麗な状態に復活を遂げました。


綺麗になった機関車を眺めているうちに、これを展示するためのジオラマが欲しくなりました。
実機は1970年に廃車・解体されていますが、ここでは解体を免れて綺麗に整備された後、大切に保存されているという設定で、架空の鉄道公園ジオラマを製作しました。

機関区で綺麗に整備されたC50 型蒸気機関車    転車台で方向転換    

 

鉄道公園に搬送するため入換用機関車で移動

 

製作中の鉄道公園ジオラマ

完成した鉄道公園ジオラマ

 

市民ボランティアの方々によって定期的に整備され、ピカピカに磨かれ綺麗な状態で保存されています。


他にも0系新幹線など貴重な車輌が保存されていて、鉄道ファンや家族連れで賑わっています。


どんな車輌を組み合わせても違和感がないジオラマなので、車輌を置き換えていろんなパターンを楽しむことができます。

日本では保存状態の良くない鉄道車輌がたくさん存在します。
大切な鉄道遺産として保存したにもかかわらず、維持費の調達難や保守管理の不十分によって車輌が荒廃し、最終的に解体処分……なんてことも多々あって悲しい限りです。
大切な鉄道遺産が末永く綺麗な状態で保存されるよう、そんな思いを込めて作ったジオラマでもあります。