さてさて………
【御香宮神社】から京阪電車伏見桃山駅に向かう途中にこんな看板が
【「黒田節」誕生の地】
「黒田節」は………
『酒は飲め飲め 飲むならば 日の本一の
この槍を 飲みとる程に飲むならば
これぞ まことの黒田武士〜』
の歌詞が特に有名な福岡県の民謡で、酒席には欠かせぬ名歌である。
この歌詞は、福岡県の儒学者貝原益軒が著した「黒田家臣伝」の母里但馬伝にも登場する逸話が元になっている。
伏見の桃山の地にあった戦国大名福島正則の屋敷
での酒宴に、黒田家の家臣母里太兵衛が招かれた時のこと。正則は大きな鉢を杯に見立て「これで酒を」と勧めたが、余りの大きさに太兵衛は断った。しかし、飲めば望みの品を与えると強いたため太兵衛は、座上に架かった槍を見て「あれをいただけるのなら」と答えた。
その槍は正則が豊臣秀吉から賜った秘蔵の品。正則は酔った勢いで承知したところ、太兵衛は大杯に注がれた酒を見事飲み干し槍を持ち帰った
後悔した正則は、「返してほしい」と何度も使いを出したが、太兵衛はついに返さなかったという。
この名槍「日本号」は、別名『呑み取りの槍』と言われ、現在も福岡市博物館で保管されているという
続く…………。