さてさて【不空院】を参拝したココロは、ふと思い出した事があった
六波羅蜜寺にある『空也上人像』と同じ形態の像が奈良にもあるというのだ
それが、高畑にあるという………
【隔夜寺(かくやじ)】
奈良県奈良市高畑町1415
【空也上人旧跡碑】
門の外側すぐに建っている。
ピンポンと呼び鈴鳴らしたが、どなたも居られないようだった
「奈良坊目拙解」によると、この地には『客養寺(きゃくようじ)』と呼ばれる寺院があったという。いつ開かれ、いつ廃れたかは明らかではないが『隔夜堂』と呼ばれる堂宇のみが、興福寺勧修坊支配の元に残っていたという。
【隔夜寺】は、この『隔夜堂』を中心に再興されたと伝わる。
『隔夜堂』は空也上人が開祖とされ、本堂内に空也上人の木像が今も安置されているという。
どうやったら、観れるのかなあ
いつか見てみたいなあ
【長谷寺】に隔夜参りした修業僧たちは、この「隔夜堂」を宿坊としたといい、大正期までこの風習は続いていたという。
山辺の道に沿って長谷寺までの道中、散見される隔夜僧の名が刻まれた名号供養碑や石碑は、この風習の存在を裏付けている。
鎌倉時代に入ると、時宗の開祖である一遍上人が空也上人を慕いこの寺で修行したという。
あまりに素晴らしい『高畑界隈』
もう少し歩きたくなったココロは、再び【不空院】の前を通り過ぎ【新薬師寺】前に鎮座する神社へと向かった………
現在の本殿は、延享3年(1746年)に春日大社の第三殿を譲り受け、移築されたもの。一間社春日造建築で、奈良市指定文化財に指定されている。
秋晴れのもと気持ちいいウォーキングと初めてご縁を頂いた神社仏閣……ココロ『高畑散歩』は素晴らしいものとなった
終劇。