生駒郡平群町梨本
｢続日本紀｣には生駒山に葬ったとのみ記載がある。明確な葬地は示されていない。
長屋王
父は高市皇子。
藤原不比等の四人の息子たちと対立し｢密告｣(天皇を呪い殺そうとしてる)により逮捕され、翌日には｢王をして自尽せしむ｣
その妃である吉備内親王や子供たちも自決。長屋王一族は壊滅した。
しかし、後には聖武天皇は｢長屋王は犯罪者だが、葬礼までみじめなものにするな
｣という寛大な処分をした。
さらに事件から9年経ったころ、長屋王の犯罪を密告した中臣宮処東人が口論の末に斬殺される事件が起こった。｢続日本紀｣には｢東人は長屋王を無実なのに陥れる密告した人である｣と書かれてある。
藤原四兄弟は聖武天皇のあと藤原光明子(藤原不比等の娘)を天皇に擁立する事が目的だったが、そもそも光明子には皇后になる資格がなかった。藤原四兄弟はゴリ押しをしたが、反対の急先鋒に立ったのが長屋王だったと云われる。
そして長屋王の悲劇は起こった。
すぐ近くに奥様、吉備内親王墓もある。
この長屋王の悲劇の死ののち、長屋王の祟りと云われる事が次々に起こる
①長屋王の死後、天然痘が大流行し長屋王を自決に追い込んだ藤原四兄弟は相次いで病死する。都の人々はこれを｢長屋王の祟り｣と噂したそうだ
はるか時空を越えて
②1986年そごうが奈良店に出店に選んだ地で発掘調査をすると、そこが長屋王邸の跡であることが分かる。
多量の貴重な木簡なども発掘されたため、保存を求める声も高まったが反対を押し切り1989年に開店。
しかし、10年後そごうが経営破綻する。
奈良そごうも2000年12月に閉店。
これも地元の人々は長屋王の祟りだと噂するのだ
現在はイトーヨーカ堂奈良店が営業している。我々が少しでも歴史を学ぶ事で長屋王の祟りも静まると信じる。
この日最後の鳥土塚古墳に向かう…
つづく…