ドラマ「僕らの食卓」のあらすじと感想です。
沢山の間違いとネタバレ、激しい私見をお許し下さい。
ほんの一部分だけを書いています。
前回の続きです。
(←写真は、右から、豊、種(たね)、穣(みのる)です)
(第5話の感想です)
上田 穣(みのる、飯島寛騎さん)は、二年前にお母さんを亡くした後、大学を休学し、弟の種(たね、前山くうがさん)を育てていました。
穣は、種が保育園にいる時間は、ラーメン屋でバイトをしています。
ある日、ラーメン屋の後藤店長(てつじ(シャンプーハット)さん)が、穣に来客があったことを伝えました。
後藤店長「昨日な。
お前に用があるって、女の子、ここ来てたよ」
穣「女の子?」
二年間、ほとんど人付き合いがなかった穣には、思い当たる人はいません。
そしてバイトの後、穣は、種を保育園に迎えに行き、一緒に帰路につきました。
すると、大学生のような若い女性が、帰り道に佇んでいます。
穣「…奈央?」
奈央「ごめん、ずっと返信ないから…。
心配で…」
奈央(玉田 志織さん)は、穣の別れた恋人でした。
(←奈央の服装は、 オフホワイトのカーディガンに白いショートパンツです。
清楚でカジュアルな服装は、穣に会うために、お洒落をしたのかな、と思いました)
三人は、喫茶店に入りました。
奈央は、思いつめた表情で、穣の向かい側に座っています。
穣は、種に店に置いてある絵本を取りに行かせました。
二人きりになると、奈央は重い口を開きます。
奈央「いつ大学に戻るの?
みんな心配してるよ」
穣「…うん」
奈央「私が言うのもあれだけど…。
今でも穣は、大切な人だから。
家のこと、そんなに一人で抱えなくていいと思う。
穣さ…」
奈央の言葉からは、彼女の方から別れを告げたことが伺えます。
しかし彼女は、本当に一生懸命に、穣を説得しようとしていました。
そのとき種が、絵本を選んで戻って来ます。
種「見て見て!
タコだよ!(〃'▽'〃)」
種は、嬉しそうに海の絵本を見せました。
種「お姉ちゃんも見てぇ!
(〃^∇^〃)」
すると、種の差し出した絵本が、オレンジジュースのグラスにぶつかりました。
グラスは倒れ、奈央の白い服を汚します。
穣「お前、またやりやがった!
ごめん、服、大丈夫?」
穣は奈央を心配し、謝りました。
しかし奈央は、穣と目を合わせずに、無言で自分の服を拭いています。
(←このときの奈央が、とても痛々しかったです。
その様子は、彼女が、必死に自分自身を守ろうとしているようにも見えました)
種「お姉ちゃん…、ごめんなさい…」
種は、奈央の反応に、すっかり萎縮しています。
そのとき奈央は、初めて種を見つめて、なんとか笑顔を作ろうとしました。
奈央「うん…。
平気だよ」
そして奈央は、最後にもう一度だけ、穣を説得しようとします。
奈央「穣。
穣には、穣の人生があると思う」
しかし穣は、自分を見つめる奈央から、 目をそらします。
やがて奈央は、テーブルにお金を置くと
「大学で待ってるね」
と告げて、喫茶店を出て行きました。
そして穣は、彼女の言葉に何も言えずに、つらそうに席に座っていました。
(←私見ですが、奈央は、無責任に 種たちに関わらず、きちんと線を引いていたのだと思います。
彼女が、穣たちの領域に入ってきたのは、たぶんこのときだけです。
奈央が、中途半端に種を懐かせてから、切り捨てるようなことをしなかったのは、賢明だと思いました。
奈央は、最後に「待ってるね」と言いましたが、穣が彼女のもとに戻って来ないことを、決定的に理解したのかもしれません。
大切なものが違ってしまった、二人の恋の終わりが切なかったです)
一方、穂積 豊(犬飼貴丈さん)も、元気がありませんでした。
豊は、一ヶ月前に穣たちと出会ってから、目まぐるしく幸せな日々を送っていました。
そのために、以前から連絡をもらっていたのに、義父さんの還暦のお祝いの集まりを、すっかり忘れていたのです。
(←豊は、幼い頃に両親を亡くし、穂積家の養子になっています。
しかし、義兄さんと馴染めなかった豊は、就職して一人暮らしを始めると、ほとんど家に帰らなくなりました)
豊は、スーパーで偶然に会った義兄さんの勇樹(市川知宏さん)から、お祝いの集まりを連絡もなく欠席したことを責められました。
勇樹「そういうとこ、ほんと昔から変わんねえな。
とりあえず、生きてたって伝えとくわ」
豊は、怒って去って行く勇樹を見つめながら、呆然と立ち尽くしていました。
(←勇樹は、言葉はきついですが、豊に対して兄弟の愛情があります。
私見ですが、ドラマ版の勇樹は、少し穣と似ているように思いました)
それから1週間ほど、豊は罪悪感と自己嫌悪で、元気がありません。
そして穣は、奈央と別れた後、偶然に豊とスーパーで会いました。
それぞれに辛い思いを抱えた二人と種は、夕飯に穣の作ったラーメンチャーハンを食べます。
ラーメンチャーハンは、小学生の穣が野球の試合で負けたときに、お母さんの実花(長谷川葉生さん)が作ってくれた、 思い出の味でした。
実花『今日は、穣君が元気になるスペシャルメニューを考えました』
しょんぼりしていた穣は、ラーメンチャーハンを頬張りながら、笑顔になります。
(←小学生の穣役は、荒田陽向さんです)
そして実花は、『元気になるおまじない 料理』を、美味しそうに食べる穣を、幸せそうに見つめていました。
(←私見ですが、実花は、持病を抱えた自分は、 穣が大人になるまで生きられないと悟っていたのかもしれません。
彼女は、穣と過ごす一つ一つの瞬間を、大切に慈しんでいるように見えました)
穣が、お母さんから受け継いだ『おまじない』によって、豊も元気になりました。
そのとき種が、食卓に置かれたオレンジジュースのグラスを倒してしまいます。
こぼれたオレンジジュースは、会社帰りの豊の白いワイシャツに染みを広げました。
穣「あっ!
お前、またやった!!
豊、ごめんな…」
しかし豊は、まったく気にせずに、種の濡れた服を拭いています。
種「ゆかた…。
ごめんなさい…」
夕方、ジュースをこぼして、奈央に拒絶された種は、消えいりそうな声で謝りました。
豊「ぜんぜん、全然。
洗えばいいから。
魔法使いさん(種)、その汚れた服から変身しようか?」
種「もちろん!
変身してくる!
(〃'▽'〃)」
そのとき穣は、自分の服の汚れを気にせずに、優しく種の世話をしている豊を、驚いたように見つめていました。
穣「あ、ごめんな…」
豊「ん?ぜんぜん」
豊は、穣の泣きそうな表情を見ることもなく、振り返らずに種を着替えに連れて行きます。
(←豊と奈央は、どちらが正しいとかではなくて、自分の選択を大切にしてほしいです。
登場人物、全員の幸せを願っています)
やがて、豊と穣は相思相愛になります。
しかし、幼い頃に両親を亡くした豊は、再び愛する人を失うかもしれない不安に、さいなまれるようになりました…。
(←物語は、ハッピーエンドです)
「僕らの食卓」の感想は、以上です。
中途半端ですみません。
長いのに読んで下さって、本当にありがとうございます。