抗がん剤治療中の父

今朝、病院へ顔出した時の事



今回のしんどかった症状の話を

うん、うん

と聞いてた時


父が泣き出した



突然、感極まって泣き出した




色々と迷惑かけてしまって申し訳ない

父親として何もしてあげられていない

申し訳ない



そう言って泣いた





その姿を私は黙って見ていた

見ていた


と言うよりは

見守っていたと言う方がしっくりくるかな




病気になってからの父の号泣は2回目だ


1回目の号泣を見た時

父の姿を直視出来なかった



なんだかイヤだった

見てられなかった



その時はただ黙って見ていた

見ていただけ

言葉もかけられなかった

ただ黙って見ていただけだった



今回は自然に受け入れられた

父が号泣しているのを

ただ黙って見守った



イヤな気持ちにもならなかった

かと言って

感動もしなかった




ただそうなんだと思った

父は今泣きたいのだと



父親らしい事してあげられなくて申し訳ない

そう感じているんだなぁ〜



そのまんまを受け止めた




不思議な気持ちだった




父が落ち着いた頃

私はそっと痩せた父の背中をさすって



育ててもらって感謝してるよ

充分してもらって来たからそんな事思わなくて良いよ

治療頑張ったね

まだもう少し頑張らないとね

って言って

病室を後にした




自分の気持ちを感情的にならずに


そのまんま伝えられる自分が嬉しかった



父の気持ちも


私の気持ちも



ただそのまんま感じれる私が嬉しい




すかさず写真を撮る娘 笑