集団的自衛権はポジティブリストでは駄目
今年は、安保法制や、アベノミクスなど、様々な変化の年になるかもしれません。
その中でも、去年閣議決定された集団的自衛権に関しては、かなりの賛否があるようです。
私は、国連憲章が認める集団的自衛権には基本、賛成です。
自国を守るための自衛権に、個別も集団もない、というのは世界の常識であって、安全保障と経済を切り離された日本人には、理解し難いかもしれませんが、当然の権利であり主権そのものです。
しかしながら、安倍政権が推し進める集団的自衛権には、大きな問題があるのです。
それはポジティブリストによる集団的自衛権だからです。
(※ポジティブリストとは、原則として禁止されている中で、例外として許されるものを列挙したもの。ネガティブリストはその逆で、原則として規制がない中で、例外として禁止するものを列挙したもの)
言い換えれば、リストに無いものは基本出来ません!ということであり、敵に手の内を晒すようなものです。
このようなポジティブリストに則った集団的自衛権は意味が無いどころか、むしろ害であると私は思います。
本来、安全保障はネガティブリストでなければなりません。そうでなければ、有事の際、やれることが縛られ、きちんとした対応が取れなくなるからです。(世界的にはこれが普通です)
逆に関税の規制緩和であるTPPは、ネガティブリストでは絶対に駄目です。(WHOはポジティブリスト)
無数にある項目などにネガティブリストを採用してしまうと、リストに無いものはすべて関税撤廃や非関税障壁撤廃、ISDSなどが適応されてしまい、守るべき物が守れなくなる恐れがあるからです。
このように、外交や安全保障は、ポジティブリストとネガティブリストの使い分けが極めて大事になるのです。
しかしながら、現在の安倍政権では、集団的自衛権という安全保障ではポジティブリスト、TPPはネガティブリストと真逆の外交安全保障政策をしているのです。
これでは、何のための集団的自衛権なのかわかりません。(公明党に配慮したのでしょうが)
そういう意味において、私は集団的自衛権には消極的であって、巷に流れている元自衛官の話のような、短絡的な批判とはまるで違うものであるわけです。
まだまだ先は長いですが、自国を自分たちで守ると言う当たり前の国家になることこそ、日本の一番の課題でしょうか、、