財政再建という悪魔。 | ひより

財政再建という悪魔。


さてさて、今年も最後の投稿になります。



相も変わらず政府は、財政再建とデフレ脱却という、明らかに二律背反したことを目標に、やっているわけですが、何度も言うように、方向性が真逆なものを、どれだけ頑張ってやった所で、無駄だと言い続けているわけですが、その無駄なことが「この道しかない!」と言って国民の信任を得てしまった手前、今後数年間は、もはやどうすることも出来ないのではないか、そんな風に悲観してしまっています。



また、保守系の人々も、財政再建は時期早々であると、反対している一方で、憲法改正には賛成なので、安倍首相を支持するという方も多いようですが、



なんとなんと、その自民党の憲法改正草案には、ばっちりと、この財政規律を守るという文言が加わっているのです。




第七章二項

「財政の健全性は、法律の定めるところにより、確保されなければならない」




ちなみに、憲法に財政規律を記しているのは、あのドイツも一緒です。



そして、ドイツは積極的な財政出動を行えず、徐々にデフレ化しています。



また、我が国とドイツでは大きく違うのが、近隣諸国の情勢です。



ユーロ圏は、少なくとも大きな戦争や紛争は、そうは起きないでしょう。そのためのEUでもあったわけですから、そこは少なくとも成功したと言えます。



しかしながら我が国日本はどうでしょうか。中国、北朝鮮、韓国と、まあ不確実要素のオンパレードです。


このような諸外国との軋轢がある以上、そこに対処する安全保障は不可欠です。



にもかかわらず、憲法に財政規律の文言を加えてしまうと、いざ、安全保障上の問題が起きても、憲法違反なので、軍事費を増やせません!となるわけです。



おいおい!!そりゃないだろ?と普通はなるわけですが、憲法は全ての法の頂点ですから、自民党の改正草案に書かれている「法律の定めるところ」の、法律が明確ではない以上、財政規律が安全保障よりも優先されてしまうのです。



また、国土強靭化のような、災害やインフラという安全保障はさらに深刻でしょう。安全保障の中でも、戦争のように、分かりやすいものではないからです。


こうした政策が削られ、国家が脆弱していくことを容認しているのが、「財政規律」の正体なのです。



むしろ、国家を強靭化するために、またデフレから脱却するためには、この「財政規律」からこそ、脱却し、倒さなければならない相手なのです。



とは言え、初めに記したように、日本政府は、デフレ脱却と敵である財政再建を同時に行うと言っている以上、倒せるわけがありません。



車のレースで言うならば、アクセル全開、トップスピードで走ってる車に、同時に左足ブレーキをどすんと全開に踏み込むようなものです。



おそらく、そんな車はコントロール不能に陥り、事故を起こすか、もしくはエンジンが壊れてしまうでしょう。



もちろん、国際的な問題、国債の問題など政府には、気を配らなければならないことが多くあるのは周知しているつもりですが、だからといって無理なものを無理矢理やるほど危険なものはありません。




もしも、そんな二律背反したものを同時達成させるのならば、少なくとも、時間軸をずらしてデフレ脱却と財政再建(私は不要だと思ってますが)をするべきなのです。




ほんと,総理の言う「この道」が、「二兎追う物は・・・・」ということわざ通りにならなければ良いですが、、、、





ということで、来年もよろしくお願いいたします。