ウクライナ問題を考える | ひより

ウクライナ問題を考える


日本のメディアを見ている限り、ほぼ全てアメリカ側(ウクライナ政府)が善で、プーチン側(親ロシア派)が悪のように報じられています。


ですから、当然一般的な視聴者はそのような認識であると考えられますが、私は正直、その考えには全く賛同しかねます。



まず、事の発端から辿って行きましょう。


初めにウクライナで現政権をクーデターによって崩壊させました。当然、これはアメリカが裏で糸を引いていたことは間違いないでしょう。


そしてそのクーデターによって出来た政権をアメリカやEUが支持し、それに対抗すべくプーチン率いるロシアがウクライナ南部のクリミアに軍隊を送ったわけです。



これは、一見すると、他国に軍事介入したロシア側が悪のように見えますが、実際にはクリミアは歴史上、まぎれも無くロシア領土であり、実際に9割がロシア系住民です。


またプーチンはそこでクリミアのロシア編入を住民投票によって決めました。これはあくまで民主的手続きを取ったということなのです。



対して、ウクライナ側はそこに反発するわけですが、そのウクライナ政府の正統性は、民主的にはありません(あくまでクーデターですから)


そこを上手くプーチンが利用したとも考えられますが、どちらが正統性があるかといえば、歴史上も民主主義手続きにおいてもロシア側にあると考えるのが自然でしょう。


また、今回一番不可解な所は、マレーシア航空の撃墜事件でしょう。


これもまた全ての日本のメディアは新ロシア派が撃墜したと報じていますが、正直かなり疑わしいと言わざるを得ません。


なぜならば、あまりにも辻褄が合わな過ぎるからです。


例えば、なぜCIAは、親ロシア派が撃墜した確固たる証拠を掴んでいると言いながら、その証拠を出さないのでしょうか?普通に考えれば、プーチンを追い込む格好のネタではないでしょうか。


また回収されたブラックボックスもなぜか未だに公表されていません。何か都合の悪い情報が入っていたのではないか、そう勘ぐられてもおかしくありません(これもまた、新ロシア派が撃墜していたのならば、追い込むネタになるはずです)


さらに親ロシア側にマレーシア航空を撃墜するメリットは何もなく、むしろデメリットしかありません。そんなことをミスがどうこうのレベルでロシア側がするでしょうか?


しかし、こう考えたらどうでしょうか?もしもアメリカ側(ウクライナ軍を使って)が、撃墜し、ロシアになすり付けたのならばと。


そうなると、CIAが情報を公開しないのは、彼らお得意の「あるある詐欺」(イラクのときがそうでしたね)であり、またブラックボックスには、彼らにとって不都合な情報(一部情報では、マレーシア航空が、撃墜前に管制塔とのやり取りの中、戦闘機のジェット音が聞こえていたとかないとか)が入っていたのではないか、そうなれば、当然公開出来るわけもありません。


また、そもそもアメリカの狙いは、ロシアを自分たちのルールと同じ資本主義化し、アメリカ外資をそこに投入し、ロシア市場を食い荒らしたいというのがあります。



言い換えれば、強欲資本主義者達によるグローバリズムです。


それに対抗しているのがまさにプーチンその人であり、彼はロシアの文化、伝統、民族性などを加味した上で、極端な外資の参入を妨げる規制を掛け、ロシア独自の資本主義を行おうとしているわけで、アメリカにとってみれば、これほどの邪魔者はいないわけです。



このように考えた時、ウクライナ問題の本質は、アメリカ率いるグローバリズムVSプーチン率いるナショナリズムという構図が見えてくるのです。



以前も書きましたが、そもそもグローバリズムとは国境を物も人も資本も自由に移動させようという考えが根底にありますから、彼らはそもそも国家観(ナショナリズム)が無く、言い換えれば左翼そのものなのです。



このように、世界的に俯瞰すれば、アメリカ=左翼と位置づけることが出来ますし、それに対抗するプーチンがナショナリズムと明確に別れるわけです。


ですから、アメリカ=善でプーチン=悪というのは、全くもって論点がずれていると言わざるを得ず、むしろ、善悪で考えるのならば、反民主主義のグローバリズム左翼であるアメリカの方がよほどナショナリズムのプーチンよりも悪になるはずです(善悪で表現するのは野暮ですが)


このことを踏まえた上で、ウクライナ問題を考えない限り、全く表面的で非本質的な議論に陥るでしょう。