アベノミクスは失敗?
アベノミクスに沸いた2013年。
私も国土強靭化(財政出動)と金融緩和の組み合わせは、長く続いた日本のデフレからの脱却において、極めて有効的な政策であると述べてきました。
しかし、当初から私は、アベノミクスの問題点について、第三の矢である成長戦略と、消費税増税は極めて危険な政策であり、デフレ脱却に逆行する政策だと懸念を訴えてきましたが、残念ながら、その懸念は現実の物となりつつあります。
まず消費税増税によって、消費者物価指数は、大幅なマイナスになり、その他の指数も軒並み下降しています。
また、女性の活用や海外からの労働者の確保、TPP、法人税減税など、現在も国際競争力という名の元、大胆な規制緩和が行われ、また農協や電力業界の解体、扶養控除の廃止など、国家の安全保障や、家族のあり方なども破壊されようとしています。
ここに来てさらに10%の増税を行うという財務省や政府の考えには、まあ呆れて物が言えないわけですが、かといって黙っているわけにもいきません。
ここまで露骨に経済が後退し始めているわけですから、なんとしてもこれ以上の後退を阻止しなければならないわけです。
そのためにはまず、政府が「想定内」などという詭弁を使うことなく、この現実を直視するべきであると思います。
そしてその上で、10%の消費税増税は当面凍結。
国際競争力という名の政策は全面見直し。
農協は解体ではなく強化。
発送電分離は凍結し、原発再稼働。
建築業界へ労働力を誘導し、国土強靭化(財政出動)の円滑な実行。
これら政策に転換し、実行していくほか、アベノミクスが成功する術はないと思われます。
しかし、残念ながら、現在の安倍政権では、これらとほぼ真逆の政策は推し進められているわけで、現実的には、このような政策を取ることはほぼ無いでしょう。
そうなれば、日本はアベノミクスと共に心中することになりますので、まことに残念ではありますが、安倍総理には退陣して頂き、これら政策を廃止して頂ける政権に託す他なくなります。
ただ、現実問題として、次の総理は誰なのか?という想像を巡らせても、このような政策を行うような総理や政党があるようには思えません。
このように、健全なる保守政党が無いことこそ、我が国の最大なる不幸であるわけです。
しかし、だからといって諦めてしまえば、それこそ我々はアベノミクスと心中することとなります。
まずは、小さな所からでも、まっとうな国づくりのために、内需を拡大させ(裏を返せば外需の依存を減らし)、地方を活性化させ、エネルギー、食料、水源を確保させることを訴えて行かなければならならないと思うのです。