増税前の駆け込み&買い控えは合成の誤謬 | ひより

増税前の駆け込み&買い控えは合成の誤謬


増税前にと、必死になって駆け込みで買いあさったり、はたまた増税後には、買い控えをする人たちを見ていると、なんとも言えぬ感慨があります。


さてさてそんな私の個人的な感慨はおいておいて、そういった行為がどのようにして社会的に影響を及ぼすのか、という点について、少なからず理解しておく必要はあるかと思いいます。


まず当然ですが、駆け込み需要は、未来の需要を食いつぶします。言い換えると、供給側の心理としては、未来に投資しようとするマインドが減少します。


同様に、買い控えも同じ原理で未来への投資マインドが減少します。



当然、供給側の投資が減少すると、連動して未来の総需要が減少します。



そうなれば、そこで働く人間の給与もいずれ下がり、余計に総需要は減ります。



これが繰り返されたのがデフレなのですが、まさに増税はデフレマインドそのものなのです。


しかしここで大事なのは、今回の増税に関しては、あくまでデフレマインド=デフレ心理なのであって、心理さえ改善できれば、デフレになる可能性は低いということです。

(デフレ=貨幣現象とするリフレの方もいらっしゃいますが、現状、金融緩和をしていることからこれはあたらない)



そう考えたとき、私たちは自らの短期的な利益を求めるがあまり、長期的には自分で自分の首を絞めている、ということに気がつくはずです。


いわゆる、今私たちはまさに、「時間軸というものを想像する力」が問われているのではないか、と私は考えています。



「社会とは、裏切り者が少なければ少ないほど、その利益を毀損せずに済む」、というオルテガの論理は、ここでも当てはまる訳ですが、逆に、裏切り者が多ければ多いほど、社会の利益は毀損され、将来的には自らの利益も毀損するということを踏まえた上で、自らの行動を顧みていくべきではないでしょうか。