増税しないと長期国債の金利が上昇する?
立て続けてで申し訳ありませんがね、やはりどうしても言いたいので一言。
今回、麻生副総理が「増税は国際公約」と発言なさいましたね。
はい、これ増税しない=国際的信頼失落=長期国債の金利上昇
だから国際公約までして財政規律を守るために増税は予定通りします!ということなんでしょうけどね、どう考えても、過去のデータからも、今回消費税を見送った程度で長期金利上昇するとは思えないんですよね。
まあ、今のマーケットというのは、小さな情報で上に行ったり、下に行ったりしますから、当然一時的な振れはあると思いますけどね、中期的に見てそれが起こるというのは、まさに財務省やドイツなどの緊縮派の脅しだと思うんですね。
で、まずはここ10年ほどの国債発行額と長期金利の相関を見てみますと、物の見事に反比例しているわけです。
まあ、極論ですがね、国債を刷れば刷るほど、長期金利は上昇どころか、下降しているわけです。
この理由につきましては今回は詳しく書きませんが、自国通貨だてで発行している国債というものは、国力や経済状況などにもよりますが、基本的にはデフォルトしないというわけです。
これをですね、長期金利が上昇して国債の利払いが!金融機関の自己資本比率の低下で貸し渋りが!と叫んでいる財務省ですがね、結局の処ですよ、
彼らは増税した事によって、金利上昇しなかった、という事実だけが欲しいとしか思えないわけです。
まあ、彼らにしてみればそれは金利上昇という意味においてはですけど、絶対に失敗しない方法ですから、いわゆるノーリスクな政策なんですよ(官僚はそもそもリスクを取る立場には無いので仕方ありませんがね)
しかしですね、今の日本経済が完全なノーリスクで経済成長も財政再建もできるか?と言えば、絶対に出来ないわけで、せめてマクロでハイリスクを取れないのであれば、ローリスクは取らなきゃ行けないんですね。
言い換えると、ノーリスクじゃこの局面はどう足掻いても打開できないってことなんです(結局、ノーリスクがハイリスクとしてはね返ってくるんですがね)
そこでそのローリスクというのを考えたとき、国債金利の上昇というリスクを背負って(もちろん可能性は低いですが)消費税増税を先送りにする、というのが、国益には一番だと思うわけですが、それは財務官僚では絶対にできないわけで、政治家(特に麻生さん)がしっかりと、ここはリスクを背負いましょう!と言わなきゃ行けない場面でもあるということなんですね。(何度も言いますが、官僚はリスクを取る立場には無いので)
いやむしろ、そうしなければ必ずアベノミクスは失速し、またしても安倍政権は陥落してしまい、しいては日本国が陥落しかねない、そう思うわけです。
それとですね、そもそも規制緩和も増税も、これはインフレ抑制策であって、デフレ政策ではないわけです。
そして本来ならば、財政健全化はインフレになり、名目成長率の上昇によって成し遂げるというのが正しい考え方だと思うんですね。
そう考えると20年も続いてきたデフレがあらまあと1年で脱却出来るわけも無く、結局はデフレ下での増税=減収=泥沼のデフレという最悪な事態を招きかねないわけです。
そうなれば当然、今後の安全保障、インフラなどの財政出動など出来るわけも無く、さらには金融緩和も出口戦略すら立てられず(景気が悪いので)、結果国債金利は上昇して、それを食い止めるために強引に出口を出したら、それこそ大不況に陥るという、まあ小学生でもわかる話なんですがね。。。
麻生さんもですね、当初はこの辺りを十分にご理解していたと思うんですけど、どうもここ最近はおかしな発言が相次いでいまして、
これは裏を読むと二通りのことが考えられると思うのです。
一つは安倍下ろし→自らが総理に返り咲き
要は財務省を味方につけ、アベノミクスを失敗させ、その後権力を握ろうという思惑ですね。
次はG20に対するカモフラージュ
これはですね、とにかく財政再建はちゃんとやります!なんとしてもやります!そういう姿勢を常に海外に対して出しておく。
そして秋の決断時に、それでも、どうしても出来ませんでした!という言い訳作りの可能性ですね。
まあ、正直一つ目は穿った見方で、二つ目は希望的観測ですがね、そういったことまでもを想像させてしまうほどの、ここ最近の麻生副総理の変貌ぶりなわけです。
さあ、秋に決まる増税の判断、ここで全てがわかりますけど、どうなるのでしょう。
ちょっと不安になりますがね、、、