アベノミクスの不安??
わたくしの拙い経済知識では、現段階でアベノミクスに勝る景気回復、成長戦略はないと思いますが、
懸念があるのもまた事実。
前回でも書いた雇用確保と、政権のスパンの問題です。
現在、株高、円安により、輸出企業を中心に、業績が回復、成長しています。
そして、その収益をどこに企業が使うのか? 新規雇用にちゃんと回すのか?
まず目先としては、これは大きな問題です。
ちなみに、今まで企業は儲けた金を投資ではなく、内部留保に回してきました。
しかしながら、デフレを脱却してしまうと、内部留保の旨味は減ります(お金の価値が下がりますから)
さらに、アベノミクスで、企業に対し、給与を増やした会社には法人税減税をするという政策がありますので、
企業は、連合などの圧力やこれら政府の政策、デフレ脱却という三本の矢によって、
給与アップに踏み切るのではないか?と私は懸念しているのです。
あれ?
給与が上がる事がなぜ懸念???
と思われる方がいるかもしれませんが、これは優先順位の問題で、給与が増える事自体が懸念材料というわけではないのです。
どういうことかと説明いたしますと、
インフレ、株高、円安で利益が出て、それをすぐに社員の給与に反映させてしまうと、
企業は、新規雇用と投資に回すお金が減ってしまい、
結果、中長期での成長が鈍くなり、一時的な効果で終わってしまう危険性があるのです。
また、既存社員に対する給与は、投資ではなくランニングコストですから、そこが上がったところで、マクロ的には多少の消費が一時的に増えても、継続的な企業成長やGDP成長には繋がりません。
ですから、まずはインフレに振った地点(もしくは株高、円安効果で利益が出た地点)で、一時的に社員の実質給与もしくは名目給与が減ったとしても(給与は上げない)、企業はそこで生まれた差額利益で、投資、新規雇用を正しく行えば、それがさらなる企業の成長となり、収益となり、そこで既存社員の給与を増えていくという、マクロ経済にも、中長期的にも、理想の成長の絵が描けるわけです。
しかし、その絵を描くには、一時的な(どれくらいの期間かわかりませんが)インフレによる物価高と給与のギャップが生じます。
そしてマスコミは待ってましたとばかりに、
「インフレになって物価は上がったのに、給与は増えないじゃないか!アベノミクスは失敗だ!」と叫びだす可能性が極めて高いと思われます。
しかし、考えても見て下さい。20年も成長できなかった国が、新しい総理大臣になって、
ものの1、2年で回復するわけはありません。もし回復したとしてら、今までなにやってたんだ!ということになりますし。
ですから、本来5~15年くらいの長いスパンでアベノミクスは見ていかなければならなのです。
しかし、残念ながら衆議院は4年で入れ替わってしまいます(参議院も入れるともっと短い)。それに伴い政権が変わってしまうと、途中経過を結果として判断され、政策が変更されてしまうかもしれないのです。
むしろ、そういう繰り返しを今まで、この国はしてきたとも言えます(小渕(積極財政)→小泉(緊縮財政)→麻生(積極財政)→民主党政権(緊縮財政)と)
ですから、最低でも安倍政権もしくは、安倍政権を踏襲する政権が10年以上続く必要があると思うのです。
しかし、現在、維新の会を中心に、新自由主義者達が力を付けています。そしてそれをマスコミは応援しています。
これらの勢力を10年間抑え続けることができるのだろうか?
これこそ、日本の将来を左右する一番大きな問題ではないかと、私は思います。