映画「AVATAR」が39日で歴代興業成績1位達成のニュースは、映画を作る側にいる人たちにとって一石を投じる、やっぱり大きなニュースだなって思う。映画を3Dで見せる試みは珍しいことではないけれども、コロンブスの卵みたいな出来事。3Dだからこその映像表現を追求し、映画館で観る醍醐味を持つ映画をきちんと作り上げたのは素晴らしいこと。3D対応のテレビが普及していこうとも、しばらく3D映画は映画館の大きなスクリーンで観る動機に貢献するもの。
先日観てきた「AVATAR」。なんていうか、ただ一言。凄かった。物語の力を超えた映像の力が大いに発揮されることってあるんだなと。これが3D映画ってことなのかとしか言いようがないような。3Dで観る必要があるのか分からなくなるほど、パンドラの森の世界観の表現には圧倒された。色彩の鮮やかさやディティールの繊細さに見入ってしまう力強さを持っている。ナビィや他の動物たちも従来のCGキャラクターの雰囲気とは一線を引いていて、青の色味が非常に印象的。とても素敵なのは夜の森のシーン。蛍光色の色彩の明度がまばゆくて、光を放つ美しい森に降り立ってみたい気分になった。キャメロン監督はもう3Dでしか映画を撮らないらしい。映画の可能性を考えるエポックメイキングな作品として、敬意を表したい。“美しい森”を見てみたい方はぜひ。
ちなみにこの3D映画でもうひとつ印象的なもの、それは字幕でした。なんだか見やすいというか…![]()
