ハプニング2:

2つめのハプニングは

私に起こったわけではない。

 

家の時計が止まっていた(らしい)。

 

年上の同僚の。

 

 

 

時計はそうそう止まるものではない(と思う)。

家の時計(複数あるにしても)が止まっていて

気づかなかったことは、私はない。

 

時計の仕組みにもよるのかもしれない。

 

うちの時計は電波時計なのだが、

電池がなくなってくると

明らかに針の動きがおかしくなる。

 

ふらふらしたり、

スタッカートのリズムを刻みはじめたり。

 

人間でいうと

「ごきげんな状態」なのだろうが

時計からすると

「そろそろ電池を変えてよ。

変えないと止まるよ。遅刻するよ」

というメッセージなのだろう。

 

もちろん電波時計にもいろいろあるだろうし

詳しいことはわからないが、

ともかく

「電池がないよ」の合図を出してくる。

 

 

 

 

 

ただ、

出先で時計が止まったことは何回かある。

 

 

 

 

 

まず、高校生のとき。

家から1時間半くらいかかる大学に

模試を受けに行った時のこと。

 

まず、当時はスマホがなかったので

家のパソコンで路線と地図を調べてプリントアウトし、

それを持っていった。

 

そして途中までは順調だったのだが、

乗り換えのときに間違った。

大学の最寄駅には普通しか停まらないのだが

急行に乗ってしまったのだ。

 

そして、模試に遅刻。

まだ時計は出てこない。

 

模試自体は遅れても受けることができたのだが、

問題は試験中に起こったのだ。

(「問題」と縁語の「試験」中なのでさらにややこしい)

 

忘れもしない、地理の試験。

 

最初のほうは

「遅れた分を取り戻さないと」と思って

時計をだいたい1分ごとに見ながら問題を解いていた。

最初は知識問題なので、

1問に対してかかる時間が少ないのだ。

 

中盤を過ぎると、しっかり考える必要のある問題が出てくる。

考え込むと、

こまめに時計を見る、ということが難しくなる。

 

手応えのある問題を解き終わって

残り時間を見たその時。

 

「、、、、、そんなわけない」

という時間だった。

そして針が動いていない。

 

 

電池式アナログ時計(ボタン電池の入った)で、

替えの電池はもちろん持っていない。

 

 

 

今はどうかわからないが、

当時は大学というのは時計がないものであって、

模試のときも

わざわざ時計を設置するということは皆無だった。

 

 

 

ということは、

5分前のアナウンスまで時間はわからないということだ。

 

 

 

できるだけ早く解くしかない。

 

 

このとき

「神は我を見放したか」という言葉が浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次に、

とある場所で高校生の試験監督をしていた時。

 

何回か机間巡視をして、

残り時間を確認するため時計を見ると

(この時は教室に時計あり)、

動いていない!

 

ただ自分の腕時計はあったので、

高校生に時計が止まっている旨を伝え

(自分で時計をもっている生徒もいた)、

この後は10分ごとに残り時間を知らせることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日の話に戻る。

健康診断を終えて約束の時間には少し余裕があり

カフェでひとやすみ。

 

本をもっていたのと、

カフェに友達が働いていて

そんなに忙しくなさそうだったので

近況を話していたこともあって、

スマホを全然確認していなかった。

(時間を見るのはアナログ時計がいいので

腕時計もつけている)

 

待ち合わせ2分前に着き、

そこでやっとスマホを見た。

 

 

!!!!!!!!

 

 

健康診断ハプニングがあったこともあり、

笑えてきた。

 

 

 

今日はハプニング日和だ。

 

 

 

 

同僚の方は

「お店大丈夫?(予約していたので)」

「ダッシュで行くね」

と心配してくださっていたので、

「まったく問題ないです。

気をつけてお越しください」と返した。

 

 

 

 

ワクワクがさらに高まるではないか。