どうでもいいことだが、

「チケット」のことを何でも「切符」と

言ってしまうのは昭和生まれの証拠なのだろうか。

 

電車に乗るときは「切符」で間違いないのだが

映画や美術館に入るときに買うものにも

「切符」と言いそうになることがある。

 

窓口の方には、

「大人1枚」と言うので問題ないが、

自分の脳内で「切符」→「チケット」という

意識的な変換をしている自分を認識して、

ときどき何ともいえない気持ちに包まれる。

 

置き去りにされているような、

ノスタルジックなような。

 

 

 

 

まあとにかく、今回も「大人1枚」で乗り切り

無事「チケット」を買うことができた。

 

早速吊り橋へ。

日傘はあおられると危ないので、たたんでおく。

 

「日本一」だけあって、すごく高い。

そして、網目状になった鉄を使っているので

下が透けて見えている。

山をぬって走る川が、大きめの石とともに

見えている。

 

ミステリー好きの私としては、

どうしても突き落とされる場面を想像してしまう。

 

ここから落ちたら、

あの石(というか岩)に頭をぶつけて

天国行きだな。地獄かもな。

 

そんなことを思いながら、

揺れる吊り橋を渡っていく。

 

 

 

警備員の方達が、巡回してくれている。

挨拶してくれたり、たまに声をかけてくれる。

「怖くないですか?」とか

「あっちは下がガラスになっていて

写真が撮りやすいですよ」とか。

 

こちらも挨拶を返したり、

「大丈夫です」とか

「ぜひ写真撮って帰ります」とか返す。

意識的に「帰る」という言葉を使っておく。

 

たぶんお互いに、少し安心する。

ひとりで来ている人には特に、

あちらも気を遣うだろう。

 

 

 

人も少ないので、真ん中あたりまで行って

のびのびと景色を楽しむ。

空が近い。

息がしやすいような気がする。

自分の目の高さに、山があるのが不思議だ。

 

写真を何枚か撮り、

ガラスになっている場所でも下の写真を撮り、

向こう岸に行ってみる。

 

 

 

ベンチと自動販売機、

きちんと手入れのされた花壇がある。

 

他に座っている人もいないので、

ベンチに腰かけてひとやすみ。

 

見るともなく花壇に目を遣ると、

アリがけんかしていた。

こんなに大きなアリのけんかは初めて見る。

教育テレビで放送されてもいいくらい、

模範的な(?)自然界での争い。

 

宇宙から見ると、人間同士の争いも

このようなものなのだろう。

 

 

 

さて。復路。

吊り橋の揺れにもだいぶ慣れて、

さくさく渡っていく。

 

向かいから、ボールなしで

サッカーのドリブルをしてくる小学生。

きっと彼にはボールは見えているのだろう。

 

終盤になると、すこし名残惜しくも思える。

 

その昔、谷瀬の吊り橋で

怖くて泣いた記憶が蘇る。

そのときは両親がいたが、もう今は

泣いても誰も助けてくれない。

 

 

 

 

楽しみにしていた、売店に寄ってみる。

大分のおみやげや名物がたくさん。

売店というよりも、道の駅みたいだ。

 

まず干し椎茸に目を奪われる。

とてもきれいな、大きなどんこ。

デパートで買ったら4000円はするだろう。

それが所狭しと並んでいる。

 

値段を見てみると1袋2000円。

これは絶対ほしい。

でもたくさんは持って帰れないので、

泣く泣く1袋にしておく。

 

その近くに、

「すずめ」と書かれたTシャツ。

なんで?と思いながら先に進む。

 

かぼす万能調味料というのが気になる。

塩のようなので、かぼす風味の塩なのか。

 

最後に、ゆずまよポテトというのを手に取る。

これは小腹が空いたときに食べるとしよう。

 

・どんこ

・かぼす万能調味料

・ゆずまよポテト

・大分の緑茶

 

これらをゲットした。

 

 

 

こういうお店に、自分は本当に弱いということを

改めて実感した。