バスに乗っていると、

急に海が見えてきたのがすてきだった。

内陸県出身者だからなのか、

海はいつ見てもテンションが上がる。

 

 

さて。

高崎山に着いた。

さる寄せ場行きの列車もあったが

今回は歩いて行くことにする。

 

階段とスロープの2コースがあったが

スロープ(かめさんコース)を選択。

植物がとても元気に茂っている。

葉っぱの先まで瑞瑞しい植物たち。

他に人もおらず、ゆっくりのぼる。

 

途中までのぼると、急に小雨が。

小雨といっても、ぎりぎり傘が必要なくらい。

お日さまは照ったまま。

山の天気だもんね、と思いながら晴雨兼用傘を差す。

 

小雨はさる寄せ場に着くまでに止み、

いよいよさるたちとご対面。

少し緊張する。

 

 

 

ここはお寺の跡地なのか、

お堂みたいなものもある。

さる寄せ場には池や遊具も少し。

 

この日はC群のさるたち。

できるだけ邪魔しないように、

と気を遣ってみたが、

大人のさるたちは一向に気にしていない様子。

 

ただやはり、

今年うまれた子ざるのお母さんは、

人間が近くに来ると時おり

子ざるを抱えるような仕草をする。

警戒させないように、できるだけ離れてみる。

 

大人のさるたちは、

毛づくろいをしたり寝転んだり、

のんびりしていることが多い。

暑いこともあり、ほとんどが木陰にいる。

 

今年うまれた子ざるは

母親と一緒か、その近くにいる。

母が移動するときは

その背中やお腹にくっついている。

動きもぎこちなくて、本当に人間の赤ちゃんのようだ。

とてもかわいい。

 

去年うまれた子ざるは、池や遊具で

遊びまわっている。

子ざる同士でじゃれあったりもしている。

元気なのはなによりだ。

 

どのさるも、見ていて飽きない。

 

 

 

スタッフの方は本当に人間のように

さるたちに接していてとても興味深い。

一頭一頭の顔の違いがわかるのは、さすがだ。

 

 

 

心の中で、おばあちゃんに

「やっと来たよ。さるたちかわいいね。」

と話しかけてみる。

 

私には霊感はまったくないので、

守護霊がいる気配とか、

お墓でお供えしているお花が揺れるとか、

そういうことは一切ない。

なくてもいいと思っている。

そばにいてくれると信じることが大事だ。

 

そうこうしていると、

また小雨が降ってきた。

 

さっきの小雨は「着いたね」、

今回の小雨は「かわいいね」と

おばあちゃんからのメッセージだと

私は信じている。