76年前の今日、広島に原爆が投下された。
小学生のときは、
毎年必ず8月6日が登校日だった。
私がいままでに見た
戦争にまつわる映画(アニメ)は、
すべて小学校の登校日で見たと思う。
とくに印象的だったのが
『火垂るの墓』『はだしのゲン』『クロがいた夏』
の3つだ。
特に、『クロがいた夏』はネコが出てきて
とてもかわいいなと思いながら見ていたが、
戦争はそういう気持ちをも踏みにじるのだなあと
とても怖くなった記憶がある。
小学校の修学旅行は広島だった。
私にとっては初めての新幹線で、
1泊2日だがとても楽しかった。
もちろん平和学習があり、
戦争体験者の方にお話を聞いたり、
平和公園にてクラスみんなで
平和を守ることに貢献する宣言をしたりした。
今だったら、
もし修学旅行がそういう内容だったら
「思想の自由に反する」といって
抗議する保護者もいるのだろうか。
自分としては、
そういう経験をさせてもらったことに
感謝している。
結果論かもしれないが、ある程度幼いうちに
感覚的な体験をすることは大切だと思う。
「もし○○だったら」という仮定をしたときに、
想像力がなければ「こうなるだろう」といった
具体的な予想は立てられない。
想像力とは、いろんな感覚を磨くことで
生まれるのだと私は思う。
独善的になってしまい、
そのことに気づかないことが
どれだけ恐ろしいことか、
どれだけ人を傷つけるか、
想像力がなければ想像もできない。
いま社会全体が、
そういう方向になっていないだろうか。