簡単なはずの点滴へといたるまでにも
難関は存在していた。
まるで ipod classic

毛深い私は
まず腕毛を抗がん剤治療専用に四角く剃った。(ここで既にロスタイム.)
しかしながら
吐き気止めである(ポララミン、ガスドック、デカドロン、生理食塩水)の30分は
想像以上に早く過ぎた。
いよいよ抗がん剤(タキソール)だ!
『タキソールは、毛髪がぬけることになるかもしれませんねぇ..』と看護士さん
(今さら不安をあおるような..アドバイス?!)
でも、これを打てばシロの所へ行くことが出来る。
(もともと僕にはもう、あまり時間が無い)
『宜しく、お願いします。』と..わたし
(今、抜けるか抜けないかという髪の毛のことよりも...
シロが大丈夫なのかどうかが、何よりも大切)
これといった痛みも、違和感もなく
タキソールは僕の中へ流れ込んだ。
さて!!
『あの~妻を...』と立ち上がったその時
素晴らしいまでの看護士さんの段取り!
シロ発見☆
ねぼけまなこでフラフラと、こちらへ歩いて来た♪
クロ『大丈夫?お昼ごはんを食べようよ!』
シロ『大丈夫?気分悪くない?』と、あいかわらず不安そう
クロ『ここ(病院)には、眺めの良いレストランが最上階にあるんだよ!さあ♪行こう!』
と!
足が地面から引き込まれるような感覚
(もうこれ以上シロを不安にすることは出来ない..)
不安...(きっと腹がへってるんだ
せいい一杯みえをはって
点滴を引きずって、
ぼくらは最上階のレストランへ
何もかもが初めての経験で、見るもの全てが怖くて、不安で!
何よりも空腹だった僕たちは~
スペシャルランチを食べた。
シッかり。と!
広く一面に広がる景色は、
とても晴れ渡り、
ポカポカとした陽気のように見え
遠くに東京タワーが見えた。
クロ『見て!シロ、東京タワーだよ。』
クロ『ヤッパリ、このホテルいいね~』 『あっ、病院....ね..』
シロが笑った。
シロは顔色も良くなって、少し落ち着いたようだった。
クロ『ほらね、シロはおなかが減っていたんだよ。』
シロ『そうだね♪』(笑
。。。
シロ『ねえ、クロ??やっぱりここ、ホテルみたいだね』