きゅうに不安が、ぎゅっと押し寄せてきて。
こんな経験、こどものころにあったような。
クロ、抗がん剤治療の日。
朝、布団から出たくなくって、
いつもなら、病院遅れるよ!!早く支度しなよって、おこすのにね、
私が、病院に注射しに行くのが嫌みたいな気分で....
とりあえず、クロにだけシリアル食べさせて。
シロは、何も食べず、急いでバスにのって病院に行った。
けっこう待たされてね、2人でケータイのゲームとかしてあそんでたんだけど。
先生の診察に呼ばれて、では、今日から始めましょう!!ってなり、
いざ、治療の部屋に。
私が入るべきではない部屋だった???
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
今までで、みたことの無い風景。
いや、映画でみた。
たくさんのベットの上で老人が点滴につながれてて...
!!!!!!!!!!!!!
急に、怖くなって(私がするんじゃないのにね!!)
気づくと、ぽろぽろ涙が出てしまっていたの!!
クロ、小声で『ここで泣いちゃダメだよ!!!』(焦ってる...)
看護士さんに、『すいません、ちょっと出ていいですか?』って
クロが私をロビーに連れ出した。
『どうしたの????』
『大丈夫だよ。』
って、慰めてくれて。
(だから、私がするんじゃないのにね...)
クロはそういって、『看護士さんに私のベットを用意できるか、聞いてくるね』って
言って処置室に入ったまま戻ってきませんでした。
苦しい。
息が、どんどん、
心臓がバクバク...
おなかの赤ちゃんが困っちゃう...
でも、どうしたらいいかわからない。
私がダメになっちゃったら、2人ともダメになっちゃう。
クロのために、私はこのおなかの子を守らなきゃならないのに...
つらい。
あーやばい、みんなに気づかれてる。
でも、涙が止まらない...
受付のお姉さんが歩いてくる。
『大丈夫ですか?ご気分悪いですか??』
『お名前は?』
シロ『○○です...』
『え?○○さん!?』(多分、クロが治療室に入っているのを知っている)
『ちょっと待っててくださいね、今ベット空いているかみてきますね』
その後、すぐに、クロに治療の説明を担当していた看護士さんがやってきて、
『何ヶ月??つわりは大丈夫??』
『ちょっとあっちで休もうね』
『呼吸に気をつけて、過呼吸になったら体に良くないから...』
と、保護されたのでした。
冷静にまとめると何が悲しかったのか。
1 クロが、よぼよぼのおじいちゃんになっちゃう。毒のせいで。
2 本当にした方がいいの??
3 クロがもうこどもを作れないからだ(精子)になる、わたしが流したらおしまいだ
4 っていうか、こんな精神状況で、私、生めるのか。
5 クロがいなくなったら、わたしこの子を守れるの??
という、妊婦特有の??なのか、
自分を、とことん、地獄の果てへ追い込んだ妄想がとまらなくなったのです。
病院のベットと枕をわたしの大量の涙と鼻水で濡らし、
一瞬、音がなくなった。
(寝ちゃった...)
きゅうに体中の水分がなくなっている感じがして、起きた。
水を飲もう。
と、そのとき。
さっきの看護士さんが、
『旦那様、調子がいいみたいなので、お昼ご飯食べに行ってきたらどうですか?』
と、言われ、さっき入ったときよりも人が少なくなっている化学療法室へ行った。
クロ発見。
うん、元気そう。
そして、最上階のレストランに行ったのでした。
『ねえ、クロ??やっぱりここ、ホテルみたいだね』
おなかがいっぱいになるといつのまにか笑っていた。
『ほらね、シロはおなかが減っていたんだよ。』