最近観た映画について語ろうと思う。


アイムシ〜〜〜ングインザレイ〜ン〜♪


主人公が土砂降りの街を傘もささずにそう歌って跳ねているシーンがあまりにも有名な不朽の名作『雨に唄えば(1952年制作)』を観た。


僕の鑑賞スタイルは映画のジャンルを自分の中で分け、それらを順番に見ていくというものだ。


前回言葉遣いが超ハードな某戦争映画(サーイェッサー)を観たので、癒されたい一心でいつも利用するTSUTAYAの洋画コーナーで前々から気になっていたミュージカル映画を手に取った。


かなり古い作品だから、ストーリーや脚本自体は単純で、比較的見やすい方だと思う。


むしろ白黒映画のそういう部分に惹かれたりするのは僕だけじゃないはず...(笑)


深夜1時、早速いつものように借りてきたDVDをポータブルプレーヤーにセットしてっと....


ウィィィィィィィィィ↑ィィィィィィィィィィィン↓

(訳:故障しちゃったお(´・ω・`))


。。。不幸だ。


2年半もの間映画の喜怒哀楽を僕に届けてくれた相棒がバカになってしまった。。。‪( ;  ; )‬


小さな画面で観る映画は動くオルゴールみたいですごく綺麗だと思っていたのに。。。


仕方がないからテレビの大画面で観ることにした。(それが一般的だし別にいいんだけどね)


見終わった上での感想を一言で表すと、


さっきまでの悲しみは一体何処へ?!


もっとそれっぽい言い方をすると、

"日頃の悲しみや辛さは全部雨に流された"のだ。


その雨はこの映画が描いた幸せそのもの。


あらゆる不幸を幸せに変える主人公の笑顔にみるみるうちに僕の心は豊かになっていった。


一応受験生らしい導入をすると、


日本古典においても雨の存在は風情のないものだと見なされてきたということを枕草子の問題で見た記憶がある。


雨のウザさは万国共通。


雨の日はスポーツの大会だって約束したデートだって不本意なものになってしまう。


そんな不運の象徴である雨に唄う名シーン。


それはまるで雨が主人公の人生を祝福しているかのような美しい世界。


本当の幸せって何処かからやって来るものじゃなくて、自分から見つけに行くものなんだ。


そんなメッセージが受け取れた。


プレーヤーの故障も前向きに捉えればこの映画を観る前の導入としてはいいよね(笑)




いつか僕の心に花が咲くとしたら、それは恐らくこの映画がもたらした恵みの雨のお陰かも。