No.5 バカラは終盤にツラが出る 【後編】 | 龍次のブログ

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「すったからったー」て何。

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「明日は、来れないわ。用事があるの。」
じゅんちゃんと、ほとんど毎日打っていたが、月に何回かこんな事がある。
もちちん私は、養っているわけではないので、引き止めない。

でも何の用事だろう。
今のじゅんちゃんには、バカラが仕亊だ。

「何の用事なの?」私。
「すったからったーて言うんだよ。」じゅんちゃん。
「何それ?」

じゅんちゃんは、元々、G街のホステス。
ホステスは、収入が上るとすぐに、宝石やら毛皮を買っていた。
しかし、支払は、ほとんどローンだ。
ただ困るのは、今のような不景気だ。
客が来ない。収入が下がる。
でもローンの支払は、あいかわらず毎月ある。
収入が下がった分、何かで補わなければならない。
どうするか。

客と寝る。

これが、「すったからったー」。
しょうのないと言う意味らしい。
G街のホステスは高い。収入は下がっても、プライドがある。
相場は、1回10万円(実額)。

じゅんちゃんもやるし、麗華もやっている。
今どき、とぼけた値段である。
じゅんちゃんは、その取りまとめ役。
置屋じゅんだ。
自分は、行かず手配だけの時もある。
ちゃんと常客がいる。
でも、リクエストが厳しい。

前と違う子をよこせ。
3P,4Pを好む。
1人10万円。さらに手配だけで、5万円。
おまけに、大のバカラ好き。
R街のハウス:ホワイトハウスの常連。
ロールスロイスに乗っている。
ホワイトハウスが摘発された日は、
すったからったー中だったそうである。

じゅんちゃんの手配する子は、質が高い。よって評判も良い。


オレも一度、世話をしてもらった。
でも、10万円は高い。5万円ならなんとかなるが。
そう言うとじゅんちゃんが、こう言った。
「でも、約束で10万円は、下げられないの。」
「だけど、龍次がそう言うなら、5万円は私が、出してあげる。」

約束の日、待ち合わせは、ハウス:カイザーだった。
そのお嬢も、バカラは、少し経験があるらしい。
名前は、「しのぶ」。
R街のディスコV店のVIPルーム担当だと言う。
四大(四年制の大学)を卒業したが、スチュワーデスの採用試験に落ちて
ディスコV店でバイト。
何んとなく性に合い、いつの間にか社員になってしまったとか。

長身でスタイル抜群。165㎝以上ある。じゅんちゃんよりも少し背が高い。
ストレートのロングヘアで全体の雰囲気は、じゅんちゃんに似ている。
でも全体に、ボリュームがある。くびれもあるし、胸もある。
まさしく、ナイスバディだ。
第一印象をひと言でいえば、本当にこの子とやっていいの?
と言う感じである。

ハウスを出る時に、じゅんちゃんが、
「これ、この間、借りていた5万円。返すね。」
と言って私に5万円を差し出した。
私は貸していなかったが、この5万円と自分の5万円をたして
10万円にして払えという事だ。
粋な計らいだと思った。

じゅんちゃんとの明らかな違いは、この子は、S○Xの素人だと言う事だ。
具体的に何が違うかと言うと、濡れ方と泣き方である。
たっぷりと濡れる。そして、その泣き方は、もう、男として嬉しくなる程である。
S○Xの相手としては、満足この上ない。
あまりにも満足で、次の日に、クルマを運転していても、ボーっとその光景を思い出すほどであった。

 

つづく