断食を前に
食べること についていろいろと思う。

「お肉の食べかた」という本だったかな。
子ども向けに書かれた
お肉がスーパーに並ぶまでのことを書いてある本の内容を思い出す。


わたしたちは
まだ生きれる動物の命を殺めて
お肉を頂いている。

本来なら自由に野山で暮らせたはずの動物が人間によって自由はなくなり
強制的に与えられたものを食べさせられ
時期が来たら殺される。


魚たちもしかり。

植物もしかり。



たしかに
美味しいものを食べると幸せに感じる。

わたしは、美味しいインド料理を頂くと
食べることや、味覚や嗅覚があることの喜びを感じる。


人が幸せを感じるために殺される動物。

恐怖と絶望の中で。


どんな生き物も喜んで、すすんで死ぬことはないだろう。


口蹄疫が見つかったときの牛の大量処分。
順に機械に頭を固定され
ベルトコンベアー状態で急所を殴打していく方法だったらしい。

もがいても逃げられず、呆気なく亡くなる命。



食欲に溺れることは
性欲に溺れることと同じだと。


舌先の快楽だけを求めて、わたしたちは動物を殺している。


もっと祈りの氣もちがあれば
恐怖と絶望の中で断たれる命が減るのでは。



たまごを割るときに
その、たまごを産んでくれた鶏のことを思う。
その鶏は地面を自由に歩いているのだろうか。
草や土の上で走っただろうか。



これから自分がどう「命」と関わっていくか。
自分の命ともどう関わっていくか。


そこのところのヒントを感じたい。