幼なじみの亀ちゃんと話をしていた時のこと。
「Tって覚えてる?中3の頃お前と同じクラスだったやつ」
クラスではやんちゃなTは覚えていた。ヤンキーとかじゃなくて、本当にやんちゃ坊主っていう感じのやつだった。意外と小心者でいい奴だ。オイラは中学校卒業してTに会ってもいないし、噂話しも聞いていなかったから懐かしくて会いたかった。
なにやらTは風俗で成功を収めているらしいとの話しを聞いた。
懐かしいし、同級生で自分で会社とか立ち上げて頑張ってる人が回りにいなかったのもあって、亀ちゃんに会うセッティングをしてもらった。
次の週に六本木のTが指定したお店で会うことにした。
見た目はあまり変わっていなかったT。背が小さい分太っておっさん臭くなってたが何か雰囲気が違っている。
呼ばれたお店もふつーに高級志向の鉄板焼き屋さん。
あまり人見知りしないオイラはいつものテンションで話しをするも、Tはあまり乗ってこない。
話しを聞いていくうちに、風俗の仕事以外でも数社会社を立ち上げ、60億のビルを立ち上げる話しとかし始めている。
なぬ!?60億の自社ビル???
Tは年商50億の大社長に進化していたのだ。
そりゃオイラみたいなチンカスとまともに話すのもかったるいよなぁ。
地元の人間は中学卒業以来、亀ちゃんとオイラだけしかあっていないそうな。
仕事一本で頑張ってきた話もしていた。
確かに中学卒業して15年以上経ってるんだもん。人だって変わるよ。
でも、Tよ。そんなに声を大にして「世の中金だろ」って言うな!
何か自分が情けなくなってくる。
あまり話しも弾まずに、何軒もTに連れ回され、ドンペリ開けまくりのシガー吸いまくりのバブリーな一晩を過ごさせてもらいやした。
ざっと一晩で3人の飲み代130万オーバー!
T社長。ごっつぁんでしたー!!
その後お礼の電話を数回入れるも一度も電話に出ない。
うーん、金目当てで近寄ってくるヤツが多いと言って、警戒心の塊になっていたけど、オイラはそんなつもりで電話してるんぢゃねーぞー。
人は15年間でこれだけの差がでるのか・・・
はぁ。年商50億か…
オイラも頑張ろ…