日本の国鳥・雉(キジ)を記事に(笑タイム) 

雉(きじ)が鳴いた、僕の目の前で再び鳴いた!!
(今、雉の記事を書いている途中だが、今日は晩春の雨、皆様に北原白秋の『雨』という詩を贈ります。)

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2024年5月5日8時21分。今まで遭った時、雉は同じ所に30分いることはなかったが、この日は僕の行き帰りを見守ってくれた。

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雉(きじ)が再び鳴いた。


https://photos.app.goo.gl/7H26RD4hpX3Pdk5M6


雉(きじ)が再び鳴いた、僕の目の前で鳴いたよ。

「母衣打ち(ほろうち)」(激しく羽ばたいてブルブルと音をたてる)をしながら、「ケーン、ケーン」という甲高い鳴き声で鳴く姿を僕に披露してくれた。(2024年5月5日7時49分)

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北原白秋『雨』

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   雨(あめ)

雨がふります。雨がふる。
遊びにゆきたし、傘(かさ)はなし、
※紅緒(べにお)の※木履(かっこ)も
緒が切れた。
 
雨がふります。雨がふる。
いやでもお家(うち)で遊びましょう。
※千代紙折りましょう、たたみましょう。

雨がふります。雨がふる。
けんけん小雉子(こきじ)が今啼(な)いた。
※小雉子も寒かろ、寂(さび)しかろ。

雨がふります。雨がふる。
お人形寝(ね)かせどまだ止(や)まぬ。
お線香花火(せんこうはなび)もみな焚(た)いた。

雨がふります。雨がふる。
昼もふるふる。夜もふる。
雨がふります。雨がふる。

(北原白秋童謡集『からたちの花』[与田準一編]より引用)
(新潮文庫の復刊 第1回配本 昭和32年9月20日発行)

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※紅緒:下駄(げた)の赤い色の緖(お⇒足にかけるひも)。
※木履:木でできた履物(はきもの)。下駄(げた)。「かっこ」と読むのは幼児語。
※千代紙:和紙で作られた折り紙用の正方形の紙。
※小雉子⇒読めますか?! 
答え⇒こきじ(正解率 48%) 
(北原白秋作詞「雨」の3番に「けんけん小雉子が今啼いた」と出てくる。「けんけん」はキジの鳴き声。無愛想に聞こえることから「けんもほろろ」の語の由来になった。「ほろろ」は「キジの鳴き声」とも「羽音」ともいわれる。)

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北原白秋『雨』(「世界の民謡・童謡」)の詩と解説 


https://www.worldfolksong.com/sp/songbook/japan/doyo/ame.htm


北原白秋『雨』(「世界の民謡・童謡」)の詩と解説  

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《子どもたち、子どもの心を持った大人たち、詩を読みなさい。》
『ポケット詩集』[童話屋]の「まえがき」より
(編者 田中和雄[=発行者])
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 子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。いい詩というのは、詩人が自分の思いをどこまでも深く掘りさげて普遍(ほんとうのこと)にまで届いた詩のことです。詩人の仕事は、生きる歓びをうたうことです。いい詩はみな、生きる歓びにあふれています。
 いい詩を読むと、ふむふむそうか、となにかがわかります。やさしい気持ちになります。疑問に思っていたことがぱっと解けることもあります。 
 (中略)
 生まれてから死ぬまでの一生の間、自分はなぜ生まれてきたのか、何の用事でこの地球上にいるのか、ほんとうの生き方というものがあるのかーー悩みはつきません。その折り折りにこの詩集は役に立ちます。気に入った詩にであったらなんども読み返し、時には声にだして読んでごらんなさい。読み返すたびに、階段をおりてゆくように、真実の底にたどりつくでしょう。生きていてよかった、と思う時が、かならず、きます。
 この詩集を、ほんとうの子どもたちと、子どもの心を持った大人たちに捧げます。