《当たり前田の耳寄りテレビ番組紹介》
いよいよ今日・月曜日から『ユーミン ストーリーズ』が始まります。お時間があればご覧ください。
NHK夜ドラ(午後10時45分〜午後11時00分)
『YUMING STORIES(ユーミン ストーリーズ)』
「名曲から生まれた、あまりに切なく、優しい物語」
幅広い層に愛される『松任谷由実の名曲』からインスピレーションを得て、3人の女性小説家が生み出した『3つの物語』です。ドラマ化をするために『映画』『ドラマ』『ミュージックビデオ』などで活躍する「3人の監督」「3人の気鋭脚本家」「豪華出演者たち」などの『トップクリエイター』が集結しました。『それぞれの創造力が掛け合わされたストーリー』は、郷愁の念を抱かせ、切ない気持ちへと誘い、一歩前に踏み出す勇気を与えます。 一日の終わりの15分間、『ユーミンの名曲』に思いはせながらホッと一息つける『※オムニバスドラマ』を3週に渡ってお届けします。このドラマのキーとなる『ユーミン』の名曲は『青春のリグレット』『冬の終り』『春よ、来い』の3曲ですが、これとは別に物語を彩る『劇伴音楽』の演奏は、コンサートでたびたび『ユーミン』の『卒業写真』をカバー演奏しているアーティスト『青葉市子』さんです。
※『オムニバスドラマ』とは「数編の独立した話を並べて一つの作品に構成したドラマ」です。
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NHK『夜ドラ』は、1話15分以内の連続ドラマやオムニバスドラマ。2022年4月に開始した『夜ドラ』は、「毎週月曜日~木曜日の午後10時45分から11時までの15分間」を1話として、「全6週以上の連続ドラマ」を放送。毎朝放送している連続テレビ小説“朝ドラ”のように、15分という短い枠(わく)で楽しめる内容になっていて、これまで15分以内のミニドラマ、ショートドラマを数多く制作。短いならではのテンポ感や会話劇など、見どころも満載。『夜ドラ』では、約5分~15分のなかで、同じ登場人物によって進む物語から、まったく違うテーマを描いた物語までピックアップしてきました。
これまでの『夜ドラ』は、上記のような制作方法でしたが、今回の『YUMING STORIES(ユーミン ストーリーズ)』は、『松任谷由実の名曲』からインスピレーションを得て3人の女性小説家が生み出した『3つの物語』を「1週4話で3週に渡って放送」されます。ちなみに、このドラマのキーとなる『ユーミン』の名曲は『青春のリグレット』『冬の終り』『春よ、来い』の3曲です。
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第1週『青春のリグレット』(15分×4話)
3月4日(月)~7日(木)午後10時45分〜11時
 【原作】綿矢りさ (わたやりさ)(芥川賞受賞者)
【脚本】岨手由貴子(そでゆきこ)
【出演】
(菓子[かこ]役・夏帆)
(陸役・金子大地)
(しらかばヒュッテ店員役・片桐はいり)
(夫・浩介役・中島歩)
ほか
【語り】ジェーン・スー
【演出】菊地健雄 (きくちたけお)
《あらすじ》
 結婚して4年で夫に浮気され、夫婦関係が破綻(はたん)しかけている菓子。「まだやり直せる。」そう考えた菓子は夫の浩介を旅行に誘うが、その旅先で、昔ある人に言われた言葉が実は重要な意味を持っていたことに気づき・・・。青春時代の記憶が後悔となって呼び起こされる、ほろ苦い恋の物語。 
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夏帆さんからのコメント
出演のお話をいただいたとき、企画書にユーミンさん、綿矢りささん、岨手由貴子さん、菊地健雄さんのお名前があるのを見て「こんなに“好き”がつまった作品があるんだ」と心が震えました。菓子は、本気で人と向き合ったことがなく、大きな挫折をしたことがない人。そんな彼女が、夫に離婚を切り出されたことで、過去の恋愛を思い出し、自分の行動や言葉がどれだけ相手を傷つけたのかを知って少しずつ成長していきます。ひと言では説明しづらいキャラクターですが、そこがまた魅力の一つだとも感じます。「青春のリグレット」の「私を許さないで 憎んでも覚えてて」という印象的な歌詞が物語の核として描かれていて、歌の歌詞に出てくるようなシーンも描かれているので「今、私、ユーミンさんの世界の中に居るのかも」と不思議な喜びを感じながら演じました。
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第2週『冬の終り』(15分×4話) 
3月11日(月)~14日(木)午後10時45分〜11時 
【原作】柚木麻子 (ゆずきあさこ)(山本周五郎賞受賞者)
【脚本】ねじめ彩木(ねじめさえき)(父は詩人小説家直木賞作家のねじめ正一
【出演】
(藤田朋己役・麻生久美子)
(仙川真帆役・篠原ゆき子)
(みつき役・伊東蒼)
(前田役・クリスタル ケイ)
(定岡正子役・浅田美代子)
ほか
【演出】箱田優子 (はこたゆうこ)
《あらすじ》
スーパーでパートとして働く藤田朋己は、新しく入ったパートの仙川真帆と全く会話が続かず気まずい思いを募らせる。しかし有線である曲が流れた時、初めて変化が訪れた。もう一度、少しだけ日常に変化を。一人の思いをくみ取ったパート仲間によって、ちょっとした大ごとに発展してしまう友情の物語。 
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麻生久美子さんからのコメント
CMでごいっしょしたことのある箱田優子監督とは、長い作品でもごいっしょできればと思っていたので、良い経験をさせていただきました。朋己はスーパーのフードコートで働いているごくふつうの主婦。人と関わるのが苦手で、生きづらさを抱えていますが、「冬の終り」をきっかけに、同じ職場で働く仙川さんのことがだんだん気になり始めます。この曲を通して、仙川さんともう少し距離を縮めたいという彼女の思いが描かれた作品です。ユーミンさんの「冬の終り」は、歌詞の印象から、学生時代に謝れなかったことを後悔している人の思いが表現されているのだと想像していたので、小説では主婦が主役に描かれていたのが意外で「冬の終り」にどう結びついていくんだろうと思いながら読みました。脚本はまた違った印象で、ユーミンさんの曲から、小説、脚本それぞれが自由に発想を膨らませて描かれているのがい
いなと思います。
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第3週『春よ、来い』(15分×4話) 
3月18日(月)~21日(木)午後10時45分〜11時
【原作】川上弘美 (かわかみひろみ)(芥川賞受賞者)
【脚本】澤井香織(さわいかおり)
【出演】
(永井カナコ役・宮﨑あおい)
(上原多英役・白鳥玉季)
(谷川なりみ役・小野花梨)
(千崎倫也役・岡山天音)
(衣笠充流役・田中哲司)
ほか
【演出】奥山大史 (おくやまひろし)
《あらすじ》
 一族が持つ“あれ”の力を授かった永井カナコ。「誰のために使ったら良いのか。亡くなった母は誰のために使ったのか。」これらの疑問の答えを求めてたどり着いた先に、同じ“あれ”の力を授かった
衣笠雄大(池松壮亮)、生きることをつらく感じる中学生の上原多英が見えない糸で導かれ・・・。誰かを思う気持ちが春を連れてくるあたたかな物語。 
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宮﨑あおいさんからのコメント
それぞれストーリーは違いますが、夏帆さん、麻生久美子さんとこの作品でごいっしょできてうれしいです。カナコはあまり自分から人と距離を縮めようとしないところがあったり、ゆっくりしたテンポで話したりする人なんじゃないかなと想像して演じました。奥山大史監督はとても丁寧に演出をされる方で、私はその演出が好きだな、と思いました。セリフの語尾の上げ下げなども細かく指示してくださり、監督が思い描くカナコに近づけるように、一緒に作り上げていく過程を楽しませていただきながらお芝居をさせていただきました。撮影前から、意識的にユーミンさんの曲を聴いていたのですが、ライブに行かせていただきご本人の歌声で「春よ、来い」を聴くことができたんです。ユーミンさんの歌声から受け取ったパワーや思いを、ドラマでも生かしたくて、撮影現場では常にユーミンさんの歌声が流れているような意識を持って過ごしていました。
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